町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
破歯細胞性吸収病巣
2013年07月23日 (火) | 編集 |
「破歯細胞性吸収病巣」・・・なんのことじゃいな?



と思われた方もいらっしゃるかも知れませんが・・・




猫ちゃんの歯周病の一種です。



20130723tah01.jpg


先日、歯科処置をおこなった猫ちゃんの奥歯の写真。



奥歯の根元に穴が開いています。



この部分の歯茎を切開して、歯槽骨(歯を支える土台の骨)を露出すると・・・




20130723tah02.jpg



歯の根っこと、歯槽骨の一部が溶けてなくなってしまっています。



これが、「破歯細胞性吸収病巣」。



猫ちゃんの代表的な歯周病の一つで、原因はよくわかっていません。



「破歯細胞」というのは、乳歯の歯根を溶かして、正常な乳歯→永久歯への生え換わりに係わる細胞です。



この細胞が、どうしたわけか、正常な永久歯の根っこを溶かしてしまうのが、「破歯細胞性吸収病巣」であります。




初期の段階であれば、フッ素の塗布などで進行を和らげることもできるそうですが、それでも1~2年で病巣は進行し、最終的には抜歯が必要になってしまいます。



今回の症例は、歯槽骨(顎の骨)の一部を溶かすまでに進行していますので、当然抜歯治療が必要です。



20130723tah03.jpg



手ぶれで解りにくい写真ですが・・・抜糸後の歯茎を縫い合わせた写真です。



病気に侵された奥歯を抜歯し、周辺の病巣を除去して治療します。