町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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食道閉塞 2
2013年06月10日 (月) | 編集 |
さて、先日の続きです。



20130606tah03.jpg



食道に、なにやら異物が詰まってしまったワンちゃん。



食道と言っても、胸部食道といって、心臓のすぐ近くの部分。この部分を、手術で開くとなると大ごとです。



そこで、まずは内視鏡で摘出を試みます。



・・・といっても、動物病院において、内視鏡の普及率は低く、当院にも準備はございません。


じゃ、どうするかというと・・・私の以前の勤め先の動物病院(相模原市)に内視鏡があるので、そちらをご紹介するようにしております。


食道に異物が詰まった状態が長く続くと、食道に負担がかかり、後々大きな問題になる可能性があります。


すぐに連絡を取って、内視鏡の準備をお願いしつつ、再度のレントゲン撮影で、食道閉塞の状態を確認します。



なぜ、再度確認するかというと・・・食道内異物は時間の経過とともに移動することがあります。



初めにレントゲンで異物を確認していても、実際に別の病院に移送するころには流れてしまっていたってことも考えられるからです。



そこで、再びレントゲンで食道の状態を確認すると・・・



20130610tah01.jpg



おっと、やっぱり・・・なんだかんだとやっているうちに、異物は胃の方に流れてくれたようです。



20130606tah01.jpg
初めの写真。丸で囲った部分に、黒い楕円形のカゲがあり、気管も蛇行しています。



どうやら、バリウムが潤滑剤の役割を果たしてくれたか? それとも、もともと飲み込んだ物が食品で、時間と共にふやけて柔らかくなり、流れやすくなったのか?


なんにせよ、まずは一番の緊急事態は脱しました。


ただ、問題はまだ残ります。


今回、飼い主様が見ていないところで食道閉塞が発生したため、食道に何が詰まっていたかが解りません。



食べ物(大きなジャーキーの塊や、クッキーなど)であれば、胃に流れてくれればあとは消化されるので問題ないですが・・・


消化されないような異物(ボール、プラスチックなど)だった場合、今度は腸閉塞を起こす危険があるわけです。



とはいえ、こればっかりは確認のしようがありません。


念のために、夕方までお預かりして、腸閉塞の兆候がないか経過観察、問題がないことを確認してから、いったんお家にお返ししました。



その後も、特に吐き気などの異常はないようですので、おそらくは可消化性の異物だったようですね。