町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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食道閉塞 1
2013年06月06日 (木) | 編集 |
「朝から急に咳が止まらなくなったんです!」



ということで来院されたワンちゃん。



待合室でも、何度も苦しそうに咳をしています。




見ると、中年齢のマルチーズちゃん。



中高齢の小型犬で、咳が酷いときは、一番に心不全を疑うのですが・・・



どうも今回は様子が違います。



飼い主様にお話を伺うと、昨夜まではまったくいつもと同じ様子だったのですが、明け方から急に咳をし始め、時々白っぽい唾液のようなものを吐き出すとのこと。



まずは入念に心音・肺音をチェックしますが、特に異常はないようです。



心不全でなさそうだとすると・・・次に疑うのは食道閉塞。



ワンちゃんは、食べ物でもなんでも丸のみをしてしまう習性があります。いたずらしてボールを飲み込んだり、歯磨きガムを大きな塊のまま丸のみして喉に詰まらせたり・・・



そんな時には、今回のように、急な咳きこみや、はき戻しがみられます。



ですが、入念に喉を触っても特に問題はないようです。



そこで、レントゲン撮影で確認。



20130606tah01.jpg



ありました。心臓の少し手前の部分。食道内に楕円形の異物と思われる所見です。



黄色い丸で囲んだ部分に、横に長い楕円形の黒い影があるのですが・・・わかりますか?



ついでに、その部分の気管が、異物に圧迫されて蛇行している様子も観察されます。



20130606tah02.jpg
黄色が異物。オレンジのラインが気管のラインです。





さらに明確にするために、バリウムを投与して撮影。



20130606tah03.jpg



楕円形の異物の形がハッキリと解りますね。




さて、これは困りました。



今回異物が詰まっているのは、胸の奥深く、心臓のすぐそばの部分です。



まずは内視鏡で摘出を試みますが・・・



内視鏡で摘出できない場合は、胸を開く大がかりな手術になってしまいます。




特に、今回は、何を詰まらせたのか飼い主様も全く心当たりがない為、予測が困難。



食べ物なのか? それとも何か異物なのか?



もたもたしていると、食道に深刻なダメージが加わる恐れがあります。




つづく