町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
  • 05«
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • »07
ヒナ鳥は保護しないで!
2013年05月30日 (木) | 編集 |
ちょっと季節外れですが、巣立ちを迎えたヒナ鳥の保護についてであります。




春先になると、仔猫が保護されてくることが増えてきますが、同じ頃に、ヒナ鳥が保護されてくることもよくあります。




brd0065-009_m.jpg




庭先や、住宅街の道路わきにポツンと一羽のよわよわしいヒナ鳥・・・



「すぐに助けてあげなくちゃ!」というのが人情ですが・・・



「明らかな怪我などない限り、決して保護してはいけません!!」



これとっても大切なことです。



「そんな薄情な!」と思われるかもしれませんが・・・



実は、そのヒナ鳥は、ほとんどの場合が巣立ちをした直後なのです。



巣立ちをしたばかりのヒナは、自由に飛びまわれるわけではなく、ほとんどがうずくまってあまり動くことはありません。



また、地べたに巣を作るタイプの野鳥では、ほとんど飛べない状態で巣立ちをする種類もいるのです。



そして、付近に親鳥がいたとしても、人間がいると警戒して姿を現すことはありません。



そう、「ヒナ鳥が落ちてる!助けなきゃ!!!」と善意で保護したつもりが・・・



親鳥からすると、巣立ちを迎えて、新しい世界に羽ばたいたばかりの我が子を陰ながら見守っていたら、いきなり人間が来て誘拐していったことになってしまうのです。




もちろん、明らかに怪我をしている場合には保護が必要なこともあります。


また、怪我をしてなくても、今にも野良ネコに襲われそうな場所だとか、車の通りが多いような場所でしたら、近くの藪の中や、木の上などに避難させる必要があることもあります。




よわよわしいヒナ鳥が地面にうずくまっている姿を見ると、ついつい助けたくなるのが人情ですが、彼らはそうやって自然の中でたくましく生きていくのです。



「がんばれよ」って心の中でエールを送って、どこかで見守っているであろう親鳥に任せ、そっとそこを離れてください。



くれぐれも、うっかり「誘拐犯」になってしまわないようにご注意くださいませ。