町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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食物アレルギー 4
2013年05月02日 (木) | 編集 |
間をあけながらも、4回目まで続きました、食物アレルギー。


今回で最後の予定であります。




前回までにもお話しいたしましたが、ワンちゃんの食物アレルギーでは、「リンパ球反応型のアレルギー」と「IgE反応型のアレルギー」の2系統のアレルギー反応がございます。


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動物アレルギー検査株式会社 AACLニュース vol4より



中でも、食物アレルギーによる皮膚炎は、「リンパ球反応型のアレルギー」による影響が非常に強いようです。



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動物アレルギー検査株式会社 AACLニュース アドバンスvol4 より




「リンパ球反応型のアレルギー」は「Ⅳ型(遅延型)アレルギー」とも呼ばれます。



ワンちゃんでは、この「リンパ球反応型=Ⅳ型」のアレルギーによる、皮膚症状が問題になることが多いのですが・・・





人の食物アレルギーでは、この「リンパ球反応型=Ⅳ型」アレルギーよりも、「IgE反応型のアレルギー」に対する警戒が強いようです。




「IgE反応型のアレルギー」は「Ⅰ型(即時型)アレルギー」とも呼ばれます。



昨年も、チーズ入りのチヂミを間違って食べてしまった女子児童さんが、急死するという痛ましいニュースがございましたが、これが「Ⅰ型アレルギー」であります。



「Ⅰ型アレルギー」では、原因食物を摂取してから、30分程度で急激に症状が発症するのが特徴です。


気管支が収縮し喘息症状が出たり、蕁麻疹、鼻水の分泌といった症状が発症します。


その中でも、症状がきわめて強く発症するものを、アナフィラキシーショックと呼び、呼吸困難や蕁麻疹に加え、重度の低血圧から末梢循環不全を起こし、最悪の場合は死に至ります



動物の場合でも、理論上は食物でⅠ型アレルギーを発症し、アナフィラキシーショックを起こす可能性はございますが、実際の臨床現場で問題になることはあまりないようです。



ただ、ワンちゃんの場合は、症状が発症したとしても、いつ・何を食べたかがはっきりしないことが多く、正確な診断に至らないことも多いと考えられますので、実際には獣医師が把握している以上に発症している可能性も否定できませんので、油断は禁物かもしれませんね。



普段から、ゴミあさりや拾い食いに注意することと、家族全員で、与えてよいもの、ダメなものをしっかりと統一しておくことが大切です。