2013年04月26日 (金) | 編集 |
わんにゃんドックのご紹介で、すこし間があきましたが・・・
食物アレルギーの続き。
食物アレルギーの治療は、理屈は簡単。

ご覧のように、検査の結果で「食べてはいけない物」がハッキリしますから、後は、それを摂取しないように注意するだけです。
・・・が、実際には、そう単純にいかないこともあります。
写真の症例を見ると、「大豆」に強く反応しているのが解ります。
実は、この「大豆」がドッグフードの選択の際に厄介になるのであります。
「大豆」そのものを含まないドッグフードは比較的簡単に見つかるのですが、「植物油」や「大豆油」といった形で含まれる「大豆成分」を避けることが結構難しいのです。
食物アレルギーは、食品の「タンパク質」に反応してアレルギーを起こすため、本来は「油」そのものに危険性はございません。
ただ、「大豆油」を製造する過程で、大豆のタンパク質が微量ながらも混入し、それがアレルギーを起こす可能性があるというのです。
とはいえ、人間が一般的に摂取する「大豆油」は、日本のJAS規格をクリアしており、かなり精製されてほとんどタンパク質を含んでおらず、人間の大豆アレルギー患者が摂取しても問題ないと考えられているようです。
・・・が、ペットフードに使用されている「大豆油」や「植物油」については、そこまでの品質が保たれているかは疑問が残るのが実情のようで・・・
動物アレルギー検査株式会社の所属獣医師に問い合わせたところ、やはり大豆アレルギーを持ったワンちゃんでは「大豆油」も避けた方がよいとの見解でした。
「大豆油」「植物油」を避けるとなると、これが結構大変!
また、アレルギーをおこす食物は1種類とは限りません。
上に掲載した症例でも、大豆以外に卵黄に反応がありますし、小麦や牛乳も注意が必要。
さらには、「交差反応」というものも考慮しなければなりません。
アレルギーでは、本来のアレルギー物質とは違うものでも、タンパク質の構造が似通っている場合にアレルギーを起こします。
たとえば、牛肉アレルギーがあるワンちゃんが羊肉に反応したり、卵アレルギーのあるワンちゃんが鶏肉に反応したりといった具合です。
そういったことを、すべて考慮し、ベストなフードを探すのはなかなか大変なのであります。
もう少し続きます。
食物アレルギーの続き。
食物アレルギーの治療は、理屈は簡単。

ご覧のように、検査の結果で「食べてはいけない物」がハッキリしますから、後は、それを摂取しないように注意するだけです。
・・・が、実際には、そう単純にいかないこともあります。
写真の症例を見ると、「大豆」に強く反応しているのが解ります。
実は、この「大豆」がドッグフードの選択の際に厄介になるのであります。
「大豆」そのものを含まないドッグフードは比較的簡単に見つかるのですが、「植物油」や「大豆油」といった形で含まれる「大豆成分」を避けることが結構難しいのです。
食物アレルギーは、食品の「タンパク質」に反応してアレルギーを起こすため、本来は「油」そのものに危険性はございません。
ただ、「大豆油」を製造する過程で、大豆のタンパク質が微量ながらも混入し、それがアレルギーを起こす可能性があるというのです。
とはいえ、人間が一般的に摂取する「大豆油」は、日本のJAS規格をクリアしており、かなり精製されてほとんどタンパク質を含んでおらず、人間の大豆アレルギー患者が摂取しても問題ないと考えられているようです。
・・・が、ペットフードに使用されている「大豆油」や「植物油」については、そこまでの品質が保たれているかは疑問が残るのが実情のようで・・・
動物アレルギー検査株式会社の所属獣医師に問い合わせたところ、やはり大豆アレルギーを持ったワンちゃんでは「大豆油」も避けた方がよいとの見解でした。
「大豆油」「植物油」を避けるとなると、これが結構大変!
また、アレルギーをおこす食物は1種類とは限りません。
上に掲載した症例でも、大豆以外に卵黄に反応がありますし、小麦や牛乳も注意が必要。
さらには、「交差反応」というものも考慮しなければなりません。
アレルギーでは、本来のアレルギー物質とは違うものでも、タンパク質の構造が似通っている場合にアレルギーを起こします。
たとえば、牛肉アレルギーがあるワンちゃんが羊肉に反応したり、卵アレルギーのあるワンちゃんが鶏肉に反応したりといった具合です。
そういったことを、すべて考慮し、ベストなフードを探すのはなかなか大変なのであります。
もう少し続きます。
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