町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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食物アレルギー 3
2013年04月26日 (金) | 編集 |
わんにゃんドックのご紹介で、すこし間があきましたが・・・



食物アレルギーの続き。



食物アレルギーの治療は、理屈は簡単。



20130419tah01.jpg



ご覧のように、検査の結果で「食べてはいけない物」がハッキリしますから、後は、それを摂取しないように注意するだけです。



・・・が、実際には、そう単純にいかないこともあります。


写真の症例を見ると、「大豆」に強く反応しているのが解ります。


実は、この「大豆」がドッグフードの選択の際に厄介になるのであります。


「大豆」そのものを含まないドッグフードは比較的簡単に見つかるのですが、「植物油」や「大豆油」といった形で含まれる「大豆成分」を避けることが結構難しいのです。



食物アレルギーは、食品の「タンパク質」に反応してアレルギーを起こすため、本来は「油」そのものに危険性はございません。


ただ、「大豆油」を製造する過程で、大豆のタンパク質が微量ながらも混入し、それがアレルギーを起こす可能性があるというのです。


とはいえ、人間が一般的に摂取する「大豆油」は、日本のJAS規格をクリアしており、かなり精製されてほとんどタンパク質を含んでおらず、人間の大豆アレルギー患者が摂取しても問題ないと考えられているようです。


・・・が、ペットフードに使用されている「大豆油」や「植物油」については、そこまでの品質が保たれているかは疑問が残るのが実情のようで・・・


動物アレルギー検査株式会社の所属獣医師に問い合わせたところ、やはり大豆アレルギーを持ったワンちゃんでは「大豆油」も避けた方がよいとの見解でした。



「大豆油」「植物油」を避けるとなると、これが結構大変!


また、アレルギーをおこす食物は1種類とは限りません。


上に掲載した症例でも、大豆以外に卵黄に反応がありますし、小麦や牛乳も注意が必要。


さらには、「交差反応」というものも考慮しなければなりません。


アレルギーでは、本来のアレルギー物質とは違うものでも、タンパク質の構造が似通っている場合にアレルギーを起こします。


たとえば、牛肉アレルギーがあるワンちゃんが羊肉に反応したり、卵アレルギーのあるワンちゃんが鶏肉に反応したりといった具合です。


そういったことを、すべて考慮し、ベストなフードを探すのはなかなか大変なのであります。



もう少し続きます。