町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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食物アレルギー 2
2013年04月22日 (月) | 編集 |
さて、症状・履歴などから食物アレルギーを疑う症例では、血液を採取し、アレルギー検査をおこないます。
※前回記事はこちら→click


ワンちゃん・猫ちゃんのアレルギー検査は、いくつかの検査会社がおこなっていますが・・・



当院では、動物アレルギー検査株式会社様に依頼しております。


こちらの検査会社様に検査を依頼しているのには、大きな理由がございまして・・・


動物の食物アレルギーには、「IgE」という物質(抗体)が主にかかわる系統のアレルギーと、「リンパ球」という細胞が主に関わる系統のアレルギーの2系統のアレルギー反応がございます。


この2系統のアレルギー反応を的確に検査できるのが、動物アレルギー検査株式会社様なのです。


20130419tah05.jpg
動物アレルギー検査株式会社 AACLニュース vol4より



上図の通り、食物アレルギーでは、「リンパ球反応」系統のアレルギーの方が重要度が高いのが解ります。


・・・が、多くの検査会社では「IgE」の測定しかできず、食物アレルギーについて、正確な診断が困難なのが現状なのです。



ここで、ちょっと例をあげてみましょう。


仔犬の頃から、時々皮膚に湿疹などができていたワンちゃんなのですが、1歳を過ぎたころから太ももなどを中心に痒みが悪化してきたという症例です。





20130420tah01.jpg


こちらは、「IgE」系統のアレルギー検査。



食物アレルゲンに注目すると、牛肉に「要注意」の印がついておりますが、明らかなアレルギー反応は認められません。



これだけをみると、「アレルギーでは無いのかな・・・?」という診断になってしまいます。



一方、「リンパ球」系統のアレルギー検査の結果では・・・



20130419tah01.jpg



ご覧のように、卵黄と大豆に極めて強い反応が出ております。



卵黄も大豆も、「IgE」検査では、ほぼ無反応で全く問題のない値。にもかかわらず、「リンパ球」検査では、段違いに高い値を示しています。



これを見ていただくと、アレルギー検査では、「IgE」と「リンパ球」の2系統を確認することがいかに大切かがお解りいただけると思います。



一般的な「IgE」検査だけでは、この強いアレルギー反応を見落としてしまい、このワンちゃんは強いかゆみにいつまでも悩まされなければいけなくなってしまうのです。



つづく・・・