町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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腰椎欠損
2013年04月09日 (火) | 編集 |
先日、健康診断で腹部レントゲン撮影をおこなった猫ちゃんのレントゲン写真。



番号をふったのは、「腰椎」であります。



20130409tah03.jpg



「脊椎(背骨)」は、「頸椎(首の骨)」・「胸椎(胸の背骨)」・「腰椎(腰骨)」の3か所に分類されます。
(骨盤部の仙骨やしっぽの部分の尾椎については、今回は省略させていただいております)




それぞれの骨の数というのは基本的に一定で、ワンちゃん・猫ちゃんでは・・・


頸椎・・・7個

胸椎・・・13個

腰椎・・・7個


と決まっているのですが・・・



ここで、もう一度先ほどのレントゲンを見ていただくと・・・


「腰椎」が6個しかありません。(肋骨がある部分が胸椎で、その下がすべて腰椎)



「腰椎欠損」であります。


先天的な奇形の一種で、生まれつき腰骨が一つ足りないのです。


こちらは正常な猫ちゃんのレントゲン。
20130409tah02.jpg
「腰椎」はちゃんと7つあります。





「背骨がたりない!」



っていうと、大ごとのように思いますが。。。それほど珍しい奇形ではなく、これが問題になることもほとんどありません。




背骨の中心には脊髄神経が通っており、各背骨の隙間からは、神経が左右に枝別れして体中に張り巡らされているため、腰骨が一つ不足するということは、それらの神経走行にも影響が出るはずですが・・・



実際には大した問題にはならないようです。



まあ、背骨が足りなければ足りないなりに、神経の方も上手い具合に調節をしているものと思われます。




ところで、私が学生時代に解剖学の勉強をしていて・・・



「そうなんだ~!」



と、驚いた知識を一つ。



哺乳類の背骨の数は、動物種によって若干差がありまして、腰椎では2~9個、胸椎では9~24個と、割とバラバラ。
(フタツユビナマケモノの胸椎は24個もあるそうです。ワンちゃん・猫ちゃんの倍近くですね)



ですが、頸椎(首の骨)についてだけは、ごく一部の例外を除いて、ほとんどすべての哺乳類で7個と決まっています。



キリンさんの、あのなが~い首も、ゾウさんのどこが首か解らないようなみじか~い首も、骨の数はおんなじ7個。




さらには、クジラやイルカにもちゃんと7個の首の骨が存在するんですよ!




ちょっと、不思議な感じがしませんか??