町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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肛門嚢の破裂
2013年04月05日 (金) | 編集 |
ちょっとショッキングな写真。




20130405tah01.jpg



肛門の横に、ぽっかりと大穴が。




パチンコ玉が2~3個入りそうな大穴です。



これは、肛門嚢が破裂した状態。



破裂と言っても、本当に「バ~ン!」とはじけるわけでは無くて・・・



そもそも、「肛門嚢」というのは、ワンちゃんやネコちゃんの肛門の両脇にある臭い袋のことであります。



「肛門嚢」の中には、肛門腺という分泌腺があり、そこで、強烈な悪臭を放つ分泌物が産生され、肛門嚢内に蓄積されます。




蓄積された分泌物は、排便時や、興奮した時などに分泌されるのです。



この「肛門嚢」に炎症が起こると、内部に膿がたまり、最終的には皮膚が破れて膿が排出され、このような大穴があいてしまうわけです。



ここまでの大穴があく前に、肛門を気にしてなめたり、肛門を地面にこすりつけたりといった症状がみられるものなのですが、こういった病気があるとご存知でなければ、なかなかそれが異常だとは気がつかないものです。




たいていの飼い主様は、このように穴があいて初めて異常に気がつかれます。



結構派手な穴があきますが、治療は割と簡単。



しっかりと傷を洗浄し、必要に応じて抗生物質を投与。傷口の大きさによって、縫合したりしなかったり。




20130405tah02.jpg



今回はさすがに大穴でしたので、縫合処置としました。



このように、内部に膿がたまった傷口というのは、ビッチリと縫い合わせても、また膿がたまって穴があいてしまったりすることもあるので、わざと隙間を大きめに縫合糸、内部にたまった膿が外に逃げるスペースを作っておきます。



20130405TAH03.jpg



それが功を奏したのか、再破裂することもなく、縫合処置後3日後には傷口に新たに肉が盛り上がって、順調に回復しているようです。