町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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マダニと感染症
2013年02月14日 (木) | 編集 |
ここ最近、マダニが媒介する新たな病気、「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」についてニュースなどで見聞きするようになりましたね。




ニュースによると、突然新たに病気が発生したというよりは、「もともと以前からあった病気が、最近になって認識され始めたのではないか」という事のようですが、ハッキリしたことはまだ解らないようですね。




さて、このマダニ・・・




マダニ





以前に、このブログでもご紹介いたしましたが、町田近辺でも普通に見かけます。





産卵
産卵するマダニ




歩道わきの草むらや、公園の茂み等々。




そこに動物が入り込むと、体表に寄生し、吸血するのであります。



マダニは幼ダニ→若ダニ→成ダニと脱皮を繰り返し成長していくのですが、そのたびに動物に寄生し、吸血いたします。



お腹がいっぱいになると落下し、地上で脱皮し成長、また次の獲物を狙うというわけです。




実は、マダニが媒介する病気は、今回話題になっている「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」だけではありません。




マダニは吸血と同時に、唾液を動物の体内に送り込むのですが、この唾液を介して様々な病気を人や動物に媒介いたします。




人ではライム病(皮膚症状、発熱、神経症状などを示すそうです)、日本紅斑熱(発熱、全身の発疹、場合によっては死に至る)などの病気を媒介することが以前から知られています。



ワンちゃんでも、バベシア症という、貧血を引き起こす病気を媒介することが知られています。この病気も、場合によっては命にかかわる病気です。




したがって、マダニによる吸血に気をつけなければならないのは、今に始まったことではなく、以前から、人や動物に対する危険性というのは指摘されていたのですね。



ニュースでは、病気を防ぐために、草むらなどに入る際には、長ズボン・長袖で肌を露出しないようにと注意喚起していましたが、獣医師の立場から補足させていただきますと・・・



マダニは、人間だけではなく、動物にも寄生します。



というよりも、人間への寄生よりも、ペットへの寄生、特にワンちゃんへの寄生の方が圧倒的に多いと思います。



ひどい時には、数十から100匹を超えるマダニ寄生に遭遇することもあります。



過去には、外で飼育している老犬で、100匹を超える大量のマダニに吸血され、衰弱死したという症例もありました。



外で飼育しているため、寄生したマダニが、ワンちゃんの寝床周辺で繁殖を繰り返し、大量に発生したものと思われます。



同様に、室内飼育のワンちゃんでも、お散歩中に寄生したマダニが、お家の中で繁殖し、大量発生する危険性もあるわけです。



そうすると、いくら飼い主様が長ズボン・長袖で防御してお散歩に行っても、ワンちゃんが無防備であれば、ワンちゃんを介して家庭内にマダニを持ちこんでしまうかもしれないのです。




では、ワンちゃんをどうやってマダニから守ればよいのか?




それは簡単。



動物病院で処方されるノミ・ダニ(マダニ)駆除のお薬を使用していただくことです。




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当院では、フロントラインプラスを扱っています。




スーパーやホームセンターでもノミ駆除剤などは売られていますが、やはり動物用医薬品に比べると、駆除効果は数段落ちますので、確実なノミ・マダニ駆除のためには、あまりお勧めできません。




ノミやマダニは、春から秋にかけて活動が活発化しますが、1月・2月頃でも、急に暖かくなった日などに発生がみられることもございます。



積極的にお外にお散歩にいくワンちゃんでは、一年を通して予防されたほうがよいかもしれませんね。