町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
  • 07«
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • »09
皮膚糸状菌症
2013年02月04日 (月) | 編集 |
こちらの写真は、生後3か月のネコちゃん。




20130204tah01.jpg



「首のあたりにブツブツがあり、そこを痒がっている」とのこと。




見てみると、地肌にブツブツ(丘疹)が多数発生。毛の根元にはフケがたまり、毛そのものもボソボソと簡単に抜けてしまう感じ。




20130204tah02.jpg




こういった皮膚症状で疑われるのが・・・「皮膚糸状菌症」。




「真菌」つまり、カビによる皮膚病です。



病院内での顕微鏡検査で診断がつくこともありますが、ハッキリとした診断のためには、専門の検査所での培養検査が必要になります。



培養検査には2週間ほどの時間がかかりますので、その間は仮診断で治療を進めます。




20130204tah03.jpg




やっぱり、「真菌」が検出されました。




この「皮膚糸状菌症」は「人畜共通感染症」であります。




つまり、人間にも感染するということ。




いわゆる、「水虫」「インキン」「タムシ」ってやつですね。




ちょっと専門的にいえば、「足白癬」「爪白癬」「股部白癬」などと呼ばれます。




「皮膚糸状菌症」を引き起こす「真菌」には、複数種類あります。



それぞれに、「人間に感染しやすい」「動物に感染しやすい」といった違いはありますが、基本的にはどの菌も、条件が整えば人にも動物にも感染いたします。





皮膚糸状菌症に感染した動物(人も含む)は、フケや抜け毛と一緒に、家中に「真菌」をばらまくことになりますので、家中の動物(人も含む)に感染が広まる恐れがあるのです。




一家の誰かに「皮膚糸状菌症」が発生した場合は、

①家庭内の掃除をこまめにおこなうこと

:飛散したフケや抜け毛を除去することが大切です。




②洗濯をこまめにおこなう

:タオルや衣服に付着した菌を除去しましょう。糸状菌は通常の洗濯で洗い流せるそうですし、乾燥に弱い為、しっかり天日干し、もしくは乾燥機で乾燥させれば大丈夫です。



③家族全員(人も動物も)の皮膚をチェック

:皮膚糸状菌症が発生した場合は、発症した動物だけを治療していてもダメなのです。
その間に別の動物に感染し、家庭内に蔓延してしまう恐れがあります。
人間も、動物も、家族皆の皮膚の状態を確認し、疑わしい症状がある場合は、それぞれに人の病院、動物病院に相談する必要があります。



ちなみに、このネコちゃんは、ペットショップから購入して2日しかたっていません。




ということは・・・ペットショップ内のワンちゃん・ネコちゃん・スタッフ、さらにはお客様方すべてに感染の可能性があるわけです・・・



とはいえ、「真菌に触れたら即感染」というわけではありません。




動物に触れた後の手洗いや、必要に応じて洋服の着替えなどをおこなっていただければ、そんなに簡単に感染にはいたしません。


また、「真菌=カビ」は、湿気を好みます。




室内を清潔かつ乾燥した状態に保つこと、敷物、布団なども、なるべく頻繁に天日干しをおこなうい、家庭内での蔓延を防ぐことが大切です。