町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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発情後の食欲不振 2
2013年01月24日 (木) | 編集 |
さて、発情後の食欲不振で来院されたワンちゃん。



身体検査・超音波検査の結果から、子宮蓄膿症と診断。



20130121tah01.jpg
陰部から排出される膿




治療するには、子宮・卵巣の摘出手術が第一選択です。




即、ご入院いただき、血液検査や心電図検査など術前検査を進めつつ、点滴・抗生物質投与などの内科療法を進めていきます。




さて、緊急手術でお腹をあけてみると・・・



20130121tah04.jpg
オレンジ色の液体が、子宮から漏れ出た膿



これは、マズイ!!




子宮の一部が裂けて、内部の膿が漏れ出たようです。




子宮内の膿は、細菌で汚染されています。




その汚染された膿が漏れ出てしまうと、「腹膜炎」をおこし、最悪の場合、死に至ることも考えられます。





まずは、定法通り子宮を摘出。その後、腹腔内を入念に生理食塩水で洗浄します。




少しでも、腹腔内に漏れ出た膿を洗い流し、汚染された細菌を除去するためです。



20130121tah05.jpg



摘出した子宮。



漏れ出た膿による炎症反応で、子宮周辺の脂肪組織が赤く変色しています。




入念な腹腔洗浄後、腹壁を閉鎖して手術終了。



麻酔からの目覚めも問題なく、状態は安定しているようでしたが、油断できません。



子宮蓄膿症の場合は、子宮を摘出しても、それまでに蓄積した感染症のダメージがありますので、その影響によっては術後に急激に体調が悪化し、亡くなることもあり得るのです。




特に、今回のワンちゃんでは、膿が漏れ出ており、すでに腹膜炎をおこしていました。




術後も慎重な経過観察と、治療が必要になります。




幸い、このワンちゃんは、術後の回復も順調で、腹膜炎が重症化することなく、元気に退院して行きました!