町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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誤飲・誤食 ~紐状異物~ 2
2012年12月17日 (月) | 編集 |
さて、紐状の異物を飲みこんでしまったと思われるネコちゃんの続き・・・




20121214tah01.jpg




造影剤で検査をしたところ、どうやら胃の出口に異物は詰まっているようです。




その日の夜、診療後に緊急手術であります。



20121214tah02.jpg



開腹後、まず腸全体の状況を確認いたします。




指でつまんで伸ばしている腸のところにご注目。




ちょうど真ん中あたりにくびれがありますが、そのくびれ部分が異物の先端。ここから、胃まで数十センチもの長さの異物がつながっていました。




くびれよりも右側が少し黒っぽくなっていますが、内部の紐の色が透けて見えているのです。




写真右側の腸がアコーディオン状に縮まっているのがお解りいただけると思います。




紐状異物では、腸がこのようにアコーディオン状に収縮するのが特徴です。




20121217tah02.jpg

こんな感じ



今回の異物は、比較的太い紐だったのでこのくらいで済みましたが、もっと細い糸(裁縫糸など)では、腸の縮れがもっとひどくなり、糸が腸に食い込み、腸に穴があいてしまうこともあります。




また、異物を取り出す際にも、糸が食いこんでしまった場合は、無理な力で引っ張ると、腸が裂けてしまう恐れもあります。






幸い、今回の紐は太い紐なので、腸に食い込むことなく、ズルズルと引っ張ってくることができました。




20121214tah03.jpg



取り出すときは胃の方に穴をあけて、慎重に引っ張り出します・・・




20121214tah04.jpg




紐は汚染されていますから、なるべく触れないように・・・ズルズル~っと・・・




20121214tah05.jpg




なんとなんと・・・約40cmもの長さの紐。




よくもまあ・・・こんなものを途中で噛み切らずに飲み込めたもんです。




以前もちょっと書きましたが、ネコちゃんではこのような紐状異物で開腹手術することがとても多いのです。




ネコちゃんを飼ってらっしゃる方はご存知かと思いますが、ネコちゃんはこういった紐類で遊ぶのがとっても大好き。



大好き過ぎて、どうやってだか遊んでいるうちにこんな長いものでも飲み込んでしまうのです。



おもちゃで遊ばせた後はそのままにせず、しっかりと片付ける習慣をつけましょうね。