町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
肛門嚢の異常
2012年11月27日 (火) | 編集 |
肛門嚢(こうもんのう)というと聞き慣れないと思いますが・・・



肛門腺(こうもんせん)と聞くとお解りになるでしょうか?



ワンちゃん、ネコちゃんの肛門の両側には、肛門嚢という小さな袋状の器官があり、その内部に肛門のう液という液体をためています。



この液体を「肛門腺」と一般的に呼んでいるわけですが・・・とても臭い液体で、興奮した時やウンチをするときに分泌され、縄張りの主張などに役立っております。




この肛門嚢ですが・・・ときどき炎症をおこして、「破裂」することがあります。




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真ん中にお尻の穴がありますが、その右横に穴がぽっかり・・・



炎症を起こした肛門嚢内に膿がたまり膿袋のような状態になります。最終的にはその膿袋は外に向かってはじけて膿が流れ出ます。



原因ははっきりしませんが、肛門腺の溜まりすぎや、細菌感染などがきっかけのようです。



ぽっかりと大穴があくのでびっくりしますが、治療は比較的簡単。



傷口をしっかりと洗浄し、感染症がコントロールできる状態であれば傷口を縫合します。



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写真の症例は感染症がそれほどひどくなく、膿の出方も落ち着いている状態なのですぐに縫合。
感染症がひどかったり、膿がまだまだ出ている状態では、しばらく縫合せずに様子見です。




1週間ほどもすればすっかり奇麗な状態に。




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抜糸前なので縫合糸が残っていますが、傷口はキレイにふさがっています。




肛門腺は、通常は日常生活で自然に排出されるものですが、稀にこの排出が上手くいかないと、肛門周りがむず痒くなって、お尻を地面にこすりつけたり、やたらとお尻をなめるといった行動がみられるようになります。




こういった行動が目立つワンちゃんやネコちゃんでは、定期的にトリミングショップや動物病院で「肛門腺しぼり」をやってもらった方がよいかもしれません。