町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
睾丸腫瘍
2012年11月23日 (金) | 編集 |
こちらの症例。




ペニスの横に大きなふくらみがあります。




20121123tah01.jpg




これは腫瘍化した停留睾丸であります。




睾丸はもともとは腹腔内に位置しているものが、出生までの発育段階で徐々に移動し、陰のう内(タマ袋です)に下降してくるのが正常です。



これが、先天的な発育異常で袋まで到達できなかったものを停留睾丸といいます。




写真の症例のようにペニスの横に位置していることもあれば、まるきりお腹の中に残っていることもあります。




このような停留睾丸は、正常な睾丸に比べて10~20倍も腫瘍化しやすいと言われています。



おそらく、本来の陰のう内の睾丸に比べて、高温環境におかれるからだと考えられています(陰のう内の睾丸は、通常の体温よりも低い温度に保たれます)。




写真の症例は、写真左側の睾丸が停留睾丸、右側は正常で陰のう内に位置しています。





20121123tah02.jpg




摘出した睾丸。



写真左が腫瘍化した睾丸。正常なものに比べて大きく、形がいびつです。




摘出した腫瘍は「悪性」でしたが、すべて摘出しているので、今後問題になることはないと思われます。