町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
  • 07«
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • »09
尿道閉塞
2012年10月26日 (金) | 編集 |
少し前の症例なのですが・・・




あるオスネコちゃんから採取した尿です。





中央部に白っぽい塊が浮いているのが見えるでしょうか?





20121026tah01.jpg





膀胱内の「尿結晶」が塊になったもので、ネコちゃんの尿道に詰まっていたものです。





このネコちゃんは、「前日の夜から急におしっこがでなくなった!」ということで朝一番に来院されました。





トイレに何度も行くのに、おしっこが全く出ないということ。





こういった症状で疑われるのは、まずは「膀胱炎」。





膀胱に違和感があり、おしっこがたまってないのに何度もトイレに行きます。




おしっこはたまってないので、いくら力んでもポタポタとしか出ません。



それでも、膀胱炎で違和感があるので、またトイレに行く・・・この繰り返しです。





次に疑われるのは「尿道閉塞」。



尿道に尿石等が詰まってしまっておしっこが出なくなる状態。




これを見分けるのはそれほど難しくなく、触診で膀胱を確認して、膀胱が空っぽなら「膀胱炎」。




おしっこがたまって固くなった膀胱が触れれば「尿道閉塞」であります。




今回は写真に写っているように、細かな尿結晶がネバネバとした塊になったものが尿道に詰まっていました。




一個一個は小さな顕微鏡レベルの尿結晶なのですが、それが固まってご覧のような白い塊になっていたのです。




オス猫の尿道は非常に狭く、特に出口の部分は1mm程度の細い穴になっています。




そのため、この程度の塊でも尿道を詰まらせてしまうことになるのです。




おしっこが出ない状況が続けば、「膀胱破裂」や「急性腎不全」で命にかかわります。




治療は、尿道に管を通して尿の排泄を確保し、膀胱洗浄をおこないます。




今回のネコちゃんでは、「尿道閉塞」してからのご来院されるまでの時間が短かったおかげで、腎臓などへのダメージもなく、閉塞解除後はお薬と食事療法だけですぐにお家に帰れました。