町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
両側会陰ヘルニア 3
2012年10月12日 (金) | 編集 |
さて、無事に手術成功した会陰ヘルニアのワンちゃんですが・・・




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術後の麻酔覚醒時に問題発生。




自分がなぜ手術を受けているか理解できないワンちゃん、ネコちゃんでは、麻酔から目覚めた際に一時的にパニックになって、バタバタ手足をばたつかせたり、不安から吠えたり鳴いたりすることがあります。




今回のワンちゃんも、麻酔から覚めた瞬間に一時的に混乱し、ワンワンと強く吠えたのですが・・・





その際に、お腹に強く力が入ったために「直腸脱」をおこしてしまったのです。





「直腸脱」というのは、肛門からまっすぐに直腸が飛び出る状態。





会陰ヘルニアの手術では、ヘルニア孔はふさぐことはできても、直腸憩室によって発生した腸のたるみは残ってしまいます。





強く吠えたときの腹圧(お腹にかかる力)が原因で、たるみの分だけ直腸が押し出されてしまったのです。





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これが術後の一時的なものであればよいのですが、あまり頻繁に発症するようだと、腹腔内で直腸を固定するような特殊な手術が必要になることもあります。





幸い、今回のワンちゃんでは術後に一時的に発生しただけで、その後数日間の入院期間の間に発生することはありませんでした。




ヘルニア手術直後は手術部位が不安定で、直腸脱やヘルニアの再発の心配がありますが、1~6か月程度の間にシリコンプレート内に線維組織が侵入し、手術部位の強度が増してきます。




そうなれば、再発や直腸脱の危険性はぐっと減ってきます。




このワンちゃんでも、それを期待してこのまま様子をみることにしました。




ちょうど手術から2週間が過ぎたところですが、今のところ問題ないようですので一安心しているところです。