町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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脱毛・色素沈着(痒みなし)
2012年10月05日 (金) | 編集 |
「痒がる様子はないんだけど、毛が抜けて、皮膚が黒くなってるんです・・・」





ということで来院されたワンちゃん。





20121005tah01.jpg





まだ生後6か月の女の子です。





胸の部分だけではなく、指先にも同じような症状が・・・





20121005tah02.jpg






顕微鏡で調べてみると・・・






20121005tah03.jpg






ニキビダニです。




上が頭で、両側に短い手が並んでます。





名前の通り、ニキビ(毛穴)に住みつくダニで、どんな哺乳類にもそれぞれ特有のニキビダニが寄生しているそうです。




そう、ブログをご覧いただいている皆様の毛穴にも潜んでいるんですよ。





本来は病原性はなく、正常な動物の毛穴に寄生しており、生後間もない時期に母親から感染いたします。





ただ、仔犬の時期に一時的に過剰増殖し、写真のような脱毛したり、毛穴が黒くなるような症状がでることがあります。





一般的には成長とともに自然に治るとされており、症状が軽度であれば特に治療はせずに様子をみることになります。





写真のワンちゃんも、飼い主様とご相談のうえ、特に治療はせずに経過観察中です。





そんな本来無害で、正常でも皮膚に寄生しているニキビダニですが・・・





ある状況下では、爆発的に増殖し、全身性に激しい皮膚症状を示すことがあります。




それは内分泌疾患(ホルモンバランスが乱れる病気)や肝臓疾患などの重度の内科疾患です。




そういった病気によって、体の免疫機能に障害が出た場合に、本来は無害であるニキビダニが爆発的に増殖し、極めて重度の皮膚炎を起こすことがあります。




ニキビダニに限らず、重度の皮膚疾患には内臓疾患やホルモンバランスの乱れなどが影響していることもあるので、そういったことも含めて総合的に判断しなければならないことがあります。