町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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子宮蓄膿症 1
2012年09月26日 (水) | 編集 |
「数日前から、急にお腹が張ってきてウンチが出にくいみたい」





ということでいらしたワンちゃん。





そこそこ元気で、御飯を食べようとする気はあるようですが、身体検査をすると、たしかに腹部がパンパンに張っています。





レントゲンを撮ってみると・・・





20120926tah01.jpg
写真左側が頭。右側がお尻。






下腹部にかなり大きな白い塊・・・






子宮であります。





子宮がこれだけ大きくなるということは、妊娠か子宮蓄膿症。






症例の状況からして、妊娠は考えられません。






超音波で腹腔内を調べてみると・・・







20120926tah02.jpg






やっぱり・・・





内部にパンパンに膿をためた子宮です。(黒~グレーの部分が子宮内の膿)





子宮蓄膿症です。





子宮蓄膿症は、中高齢の女の子のワンちゃんに多い疾患で、特に発情期から1~2カ月の間に発症することが多いのが特徴。





子宮内に細菌が入り込み、感染症をおこした結果、内部に大量の膿がたまります。





時には数百ミリリットルから1リットルにも及ぶ大量の膿が蓄積することも。





食欲不振、元気消失、膿状のオリモノといった症状のほか、感染症の影響で喉が渇くため、水を多量に飲むといった症状がみられます。





子宮蓄膿症には、子宮の入り口(子宮頸管)が開いている「開放性」のものと、入口が閉じてしまっている「閉鎖性」のものがあります。





「開放性」の場合は、膿が外部に排泄されるため、オリモノとして確認されやすく、診断が容易です。




また、膿が体外に流出する分、子宮内の膿のたまりが少なくなります。






一方、「閉鎖性」の場合は、膿が外部に漏れ出ることがない為、子宮内に急速かつ大量に膿がたまってしまいます。





そのため、子宮破裂をおこし、膿が腹腔内に漏れ出てしまう危険が「開放性」に比べて高くなります。





今回の症例は「閉鎖性」の子宮蓄膿症。




極めて大量の膿が子宮内にたまっており、子宮破裂の危険も高い状態。





これを治療するには、外科手術が基本。




パンパンに膿がたまった子宮を摘出しなければなりません。




つづく・・・