町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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糖尿病になると・・・
2012年05月15日 (火) | 編集 |
前回、インスリン注射について少しお話しましたが・・・




今回は、糖尿病になった時の症状についてであります。




糖尿病とは、膵臓から分泌されるインスリン(ホルモンの一種)が不足することで引き起こされます。




インスリンというのは、血液中のエネルギー(糖分)を細胞内に取り込む働きを持っています。



そのため、インスリンが不足すると、血液中のエネルギー(糖分)を細胞に取り込むことができないため、血液中にエネルギー(糖分)が余ってしまう=高血糖になってしまうわけです。



血液中の過剰な糖分は、腎臓から排泄されて糖尿になります。




尿に糖分が排泄される際に、水分も一緒に多く排泄されるため、おしっこの量が多くなります。




おしっこに水分が多く出て行ってしまうため、当然、喉が渇き、水を飲む量が増えてきます。




そのため、初期の糖尿病で飼い主様が一番気がつきやすいのが、「多飲・多尿」といった症状になります。








糖尿病がさらに進行すると、今度は「食欲はあるのに痩せていく」という症状が出てきます。



前述のように、インスリンは細胞内にエネルギーを取り込む働きを持っています。



インスリンが不足すると、細胞内にエネルギーを取り込めなくなってしまうため、結果的にはいくら食べても体はエネルギー不足の状態に陥ってしまいます。



そのため、体は生きていくために脂肪を分解して、なんとかそれをエネルギーとして利用しようとするのです。





なので、「食べてるのに痩せていく」という症状がでてくるわけです。





ただし、この「脂肪を分解してエネルギーとして利用する」のには限界がありまして、脂肪を分解した際に発生するケトン体という物質が蓄積すると、中毒症状が発症し、最悪の場合は死にいたる危険がございます。




「食べてるのに痩せていく」という症状は、糖尿病の症状としてはかなり進行し、危険な状況が近づいていることを意味します。




糖尿病は、ワンちゃん・ネコちゃんでも一般的な病気で、ここ近年は人間同様に食習慣や運動不足から症例数が増えているという報告もございます。



やはり、まずは適切な食事管理と運動量。



そして、日ごろからの元気食欲・排便排尿の状態をよく観察していただき、気になる点があれば早め早めに獣医師にご相談いただくことが大切です。