町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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肺の1/4
2012年05月11日 (金) | 編集 |
こちらのレントゲンは、正常なワンちゃんの胸のレントゲン。



20120511tah.jpg



真中が心臓で、写真左側が右の肺。写真右側が左の肺。





そして、こちらが2か月ほど前から時々喘息のような症状がでるということでいらっしゃったネコちゃんのレントゲン。




20120511tah (2)




左上の肺の一部が真っ白になってしまっています。




「無気肺」と呼ばれる状態です。




「無気肺」とは読んで字のごとし、「肺に空気が無い」状態。




気道疾患や、肺炎、外傷などきっかけは様々ですが、なんらかの理由で肺へ空気がしっかりと取り込めなくなってしまった状態であります。




このネコちゃんでは、すでに発症からかなりの時間が経っているようです。



肺の1/4がつぶれているにもかかわらず、喘息の症状が出ているとき以外は呼吸状態も問題なく、血液検査でも肺炎などの明らかな異常は認められませんでした。もちろん、元気食欲も問題なし。



これは、肺がつぶれた状態がすでに長く、体がその状態に慣れてしまっていることを示します。




そのため、なぜ無気肺になってしまったかの原因は今となってはハッキリしませんが、結果としては今現在、肺の1/4がまともに機能しない状況になってしまっていました。



このネコちゃんでは、喘息の疑いがありますので、おそらくはそれが原因かと推測はしていますが・・・



治療としては、すでに時間が経ってしまっているので、残念ながら、つぶれた肺が元に戻ることは望み薄です。




したがって、まずは喘息治療をおこないつつ、経過観察をし、これ以上悪化させないことを一番に考えていくようになります。



自分自身で痛い・苦しいを訴えることのできないワンちゃん、ネコちゃんですから、やはり異変を感じたら早めに受診していただくことが重要です。