町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
腸管型リンパ腫
2012年04月28日 (土) | 編集 |
先日、超音波で腸管腫瘍を疑うネコちゃんのお話をいたしましたが・・・




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左が腫瘍を疑う腸管の断面図。右は正常な腸の断面図。




その検査の結果がかえってまいりました。



診断結果は、「腸管型リンパ腫」の疑いであるとのこと。




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リンパ腫というのは、リンパ細胞からなる悪性腫瘍=ガンの一種で、ネコちゃんでは縦隔型・腎臓型・腸管型などいくつかのタイプがあります。



縦隔型は猫白血病ウィルスに感染した若い年齢のネコちゃんに多くみられる傾向がありますが、腸管型のリンパ腫は、高齢のネコちゃんで多くみられる傾向にあります。



このリンパ腫は、末期になるまでなかなか症状が現れません。



今回のネコちゃんのように、食欲不振や、下痢などを訴えて来院されたネコちゃんで詳しく調べている中で偶然見つかることがほとんどです。



なんせ、お腹の中にできる腫瘍なので、飼い主様が見つけることはほぼ不可能です。



この腫瘍は進行が早く、診断が下ってからの余命は、無治療の場合は1~2か月。



抗がん剤での治療をおこなったとしても、1年以上生存することはなかなか難しいのが現状であります。



特に、腸管型のリンパ腫の場合、大きくなった腫瘍によって腸閉塞が起こってしまうと、急激に症状が悪化し、命を落としてしまうケースもございます。



実は、今回のネコちゃんも、残念ながら入院中に急速に状態が悪化してしまい、飼い主様のもとにお返しすることができませんでした・・・



この腫瘍は早期発見が難しく、診断が下ってからの進行が早いため、なかなか満足のいく治療ができないことがほとんどです。