町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
  • 05«
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • »07
出血!!
2012年04月06日 (金) | 編集 |
3月後半に急患で来院されたワンちゃんです。




障子のガラス部分と木枠の隙間に指を挟んでしまって、肉球が切れてしまったとのこと。




20120406tah.jpg



後ろ足の肉球がぱっくりと切れてしまっています。



かなり深い傷で、細いながらも動脈を損傷した模様。



かなりの出血でした。




飼い主様がお連れになる際に、タオルを足に巻いて止血を試みたようですが、巻き方が弱かったようで、来院時もまったく出血の勢いは衰えていませんでした。




出血をした場合、「傷口をタオルなどで押さえて止血」というのは皆さん御存知かと思いますが、じゃあ具体的のどのくらいの力加減で押さえればいいのか?



解りやすく言えば、ギュウ~ッと御自分の腕や指を押さえてみて、「血が通わないよ~」と思うくらいの強さで、かつその強さで数分間は押さえていられるくらいの強さです。




「血が通わなくなるくらい」強く押さえるから「血が止まる」わけですね。



上の写真は、来院後、局所麻酔が効くまでの間、包帯で強く圧迫した後の写真。



この時点では出血はほぼ止まっています。



包帯を強く巻いて5~10分程度。



よほど大きな動脈を傷つけない限り、このくらいである程度の出血は止まってくれます。



もちろん、ちょっとした衝撃で再び出血する恐れはあるので、処置は慎重に。




20120406tah (2)



肉球は、通常の皮膚と異なり、飛んだり・跳ねたり・走ったりといった衝撃を吸収する特殊な構造をしています。



そのため、通常の皮膚よりも、縫合した傷が治りにくい傾向にあります。



さらに、どうしても体重がかかったり、衝撃が加わることが多いので、傷の再生に悪影響が出やすい部分。



傷口も、単純に縫合するのではなく、写真のように点滴のチューブを利用したクッションをあてがって縫合します。




20120406tah (3)



縫合した傷は包帯で厳重にカバーして、少しでも傷に体重や衝撃が加わらないようにしなければなりません。



単純な皮膚の切り傷なら1週間から10日程度で抜糸できますが、今回は抜糸まで2週間近くかかりましたし、抜糸しても肉球の再生はまだ不完全なため、包帯交換をしながら経過観察中であります。



おそらく、完治まで順調にいっても3~5週間くらいかかりそうです。