町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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尿閉(にょうへい)
2012年03月03日 (土) | 編集 |
「尿道閉塞」を獣医療者は略して「尿閉(にょうへい)」と呼ぶことが多いのですが・・・



原因は様々・・・


尿道結石で閉塞することもあれば、尿道栓子(にょうどうせんし)といって、膀胱炎の際の炎症産物やミネラル分がドロドロの塊になったものが詰まることもあります。



特に、オス猫ちゃんに多い疾患です。

「尿閉」になると、おしっこをしたくても出ないわけですから、「何度もトイレに行くのに、ほとんどおしっこがでない」ということになります。

通常の膀胱炎でも、同じように何度もトイレに行く症状が見られますが、「尿閉」の場合は、尿が出ずに固く緊張した膀胱を触診することですぐにわかります。


最悪の場合は膀胱破裂をおこしてしまい、命に関わることもあるので、注意が必要です。



20120303 (2)


オス猫の尿道は非常に細く、特にその出口の部分は1~2mm程度の太さしかありません。


そのため、砂粒程度の尿石や、前述の尿道栓子のような些細なものでも閉塞をおこしてしまうのです。


上の写真は「尿閉」をおこしたネコちゃんのペニスの先端。


赤く腫れているのがわかると思いますが、ここに「尿道栓子」がつまっています。



20120303 (3)


つまった尿石や栓子は、まずカテーテルで一度押し込むような形で除去します。

そして、採取した尿をしらべて、閉塞の原因になった物質を特定し、それに対しての治療をおこないます。


尿石なら手術で取り出したり、尿石症用の食事に変更したり。

膀胱炎による炎症産物が栓子を形成しているようなら、膀胱炎の治療といった具合。


20120303.jpg


こちらのネコちゃんは、どうやら膀胱炎が原因のよう。
肉眼で見ても、尿の中に白いモヤがういているのがわかります。膀胱炎の際に発生した、血液細胞や炎症細胞などがこのようにモヤモヤとして見えています。


これが集まって塊になったものが、尿道に詰まってしまうわけです。