町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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椎間板ヘルニア 保存的療法 ④
2012年02月06日 (月) | 編集 |
椎間板ヘルニアの治療法についてです。



前回、椎間板ヘルニアを重症度で分類しましたが・・・

20120202.jpg


このグレード応じて治療法を考えていきます。


椎間板ヘルニ4


御覧のように、グレード1~3であれば保存的療法を選択することが一般的です。


保存的療法というのは、痛みどめや抗炎症薬を投与し、症状を緩和しつつ、障害をうけた神経の回復を待つ方法。


グレード1程度の症例であれば、1~2週間程度の安静と、痛みどめの投与ですっかり回復することがほとんどです。


グレード2であれば、2~4週間程度の安静と、痛みどめの投与、リハビリ運動などで回復が見込めます。


グレード3になると、さすがにもう少し時間がかかります。
1~2か月の安静と、積極的なリハビリが必要です。
それでも、大体の症例が大きな後遺症もなく回復してくれます。

ただ、それでも中には十分に改善が無い場合もあり、そういった症例では外科治療を考えます。


グレード4以上になると、基本的には外科治療をおこなわない限り、改善が見込めません。

発症してから手術に至るまでの時間が短ければ短いほど回復が良いとされており、あまり時間がたってからの手術では、神経機能の十分な回復が望めないこともあります。

ただ、最近では、MRIなどの画像診断設備が充実してきたことと、積極的なリハビリが取り入れられ始めたこともあり、以前よりは回復する症例が増えてきていると聞いています。


手術法には色々とありますが、どの術式も、脊髄神経を囲んでいる背骨の一部を削り取り、神経を圧迫する力の逃げ場を作ることを目的としています。


2012年01月31日11時41分38秒


脊髄神経は、背骨の中にあるトンネルのような空洞の中におさまっています。
そのトンネルの中に飛び出した椎間板によって圧迫が加わるのですが、トンネル状の背骨に囲まれた状態では力の逃げ場がなく、もろに神経が圧迫されて障害されます。

手術によって、このトンネルに穴をあけて(背骨の一部を削り取る)圧迫の力の逃げ場を作ってあげることで、神経機能の回復を図るわけです。


当院ではこのような高度な外科手術が行えるような体制ではありませんから、グレード4以上の手術が必要な症例は大学病院等にご紹介しています。

それ以外の保存的療法で対処できるような症例については、飼い主様と二人三脚でリハビリに取り組んで治療していくことになります。