町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
猫の歯肉炎
2012年01月20日 (金) | 編集 |
先日、去勢手術をおこなったネコちゃんのお口の中。



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もともとノラちゃんだった男の子で、まだ1歳にならないくらい。



当然、歯もまだまだツルツル・ピカピカで真っ白ですが・・・


歯茎が赤く炎症をおこしています。



こういった、ノラ猫ちゃん(もしくは元ノラ)で、若いころから歯肉炎を患っている場合、かなり高い確率で猫エイズウイルスやカリシウイルス、猫白血病ウイルスといったウイルス感染が関わっていると考えられています。


これらのウイルスによる症状の一つとして、慢性の歯肉炎が生じるわけです。


こういった慢性歯肉炎の根本的な治療は非常に難しく、日常的な歯のクリーニングや、歯肉の炎症を抑えるような塗り薬、抗ウイルス剤などを使用して、少しでも症状を押さえていくのがやっとというのが現状。


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これは別の症例ですが、もっと進行したケース。
この子も、もとノラちゃん。


歯茎が腫れあがり、表面に白く膿が付着しています。


口臭もひどく、痛みもひどい状態。


口の中の粘膜の全面が口内炎でただれている状態です。


こんな状態でも、痛みを言葉で訴えるすべを持たないネコちゃんたちは、だまって痛みに耐えながら生活をするしかありません。


ノラとして生まれた以上、伝染病などに感染してしまうのはある程度やむをえないところですが、できる限りの治療をしてあげたいものです。