町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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出血性胃腸炎 
2012年01月05日 (木) | 編集 |
新年、明けましておめでとうございます。




今日から谷口動物病院、仕事始めでございます。



初日から手術もあり、いつもどおりに過ごしているので、あまり新年という感じがしませんが・・・



今年最初の話題は出血性胃腸炎。



お正月中に急患で診療したワンちゃん。



急性の嘔吐と下痢で来院されたのですが・・・



こんな血便が出ました。



20120105.jpg


ラズベリージャムのような赤黒いドロドロの血便。



飼い主様曰く・・・「内臓が溶けて出てきたのかと思った」というくらいのひどい状態。



このような血便は、犬の「出血性胃腸炎」に特徴的な血便です。



この「出血性胃腸炎」というのは特殊な病気で、一般的な胃腸炎とは区別して考えられています。



どの犬種にもおこりえますが、主に小型犬、特にダックス、ヨーキー、トイプードルなどに多くみられる傾向があるようです。


急激に進行する嘔吐と下痢が特徴的な胃腸炎です。


典型的な症例では、突然前触れもなく嘔吐や下痢がはじまり、数時間から半日程度の間に上述の写真のような重度の出血性下痢や、出血性の嘔吐に進行します。



原因は良くわかっておらず、腸粘膜に対する何らかの過敏反応が疑われています。



今回のワンちゃんも、年末にドッグフードの種類をかえてから下痢がはじまり、数日様子を見ているうちにどんどん悪化してしまったとのこと。


典型的なパターンよりは少し発症に時間がかかっていますが、変更したドッグフードの成分の何かに反応したのではないかと考えられます。


「出血性胃腸炎」になると、血液中の水分が急速に失われてしまい、血液が濃縮しドロドロの状態になってしまいます。


血液が濃縮してドロドロの状態が長く続くと、全身への血流に障害が出て、肝臓や腎臓など臓器にも大きな負担がかかってしまいます。


適切な治療をおこなえば、通常は3~4日程度ですっかり回復しますが、治療が遅れると命に関わることもあるので注意が必要です。