町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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仔ネコのその後・・・
2011年12月12日 (月) | 編集 |
リクエストがあったので、子猫のその後について・・・




20111212.jpg



まだいます。



なんだかんだで2カ月半。




そもそも、このミケコは近所の中学生が保護してきた仔ネコちゃんでした。


当院は保護シェルターをやっているわけではないので、基本的にノラ猫ちゃんの保護は受けていません。
(スタッフ数が少ないため、診療活動を最優先するためです)



治療を希望される場合は、保護者の方に一時的な飼い主様となっていただいて、その方の飼いネコちゃんとして治療をさせていただくことになります。


ただ、今回はいろいろありまして特例として保護に協力。



中学生さんたちには、自分たちで里親さんを探してもらうことにして、病院で保護・治療をひきうけておりました。



私は個人的に、「最後の最後まで面倒みれないなら拾うな」と考えております。



「かわいそうだから・・・」で拾ったはいいけど、「あとは誰かお願い」というのはあまり好きではありません。



一度自分が手を出した命には、最後まで責任を持ってもらいたいのです。


そもそも、ノラ猫ちゃんを拾って、新たな里親さんを探すのが、はたして本当にそのネコちゃんにとっての幸せなのか・・・?


とも思うわけです。


とはいえ、



20111004.jpg



こんな顔しているのを見過ごすことができないという気持ちも十分に理解しております。


ですので、中学生さんたちには、病気については私が引き受けるので、この子の行く末については責任をもって考えてもらいたいと思っていたのです。



ただ、現実には難しいだろうなとは思っていました。



そもそもこの子はウイルス性の呼吸器疾患を患っており、この疾患は今後も再発の可能性が常にあります。


また、ノラ猫ちゃんの10~30パーセントはネコの白血病ウィルスや猫エイズウイルスに感染しているというデータがあります。


したがって、この仔ネコちゃんの里親になった方は、再発するかもしれない呼吸器疾患と、最悪、白血病ウイルスや猫エイズウイルスに感染している可能性があることを納得していただいたうえで引き取っていただかなければなりません。



この話を聞いて、いいですよといってくださる方はなかなかいません。




ノラちゃんを保護するということは、こういった伝染病を生まれながらにして持っているリスクも含めて考えなければならないのです。


少なくとも、動物病院で保護したノラちゃんであれば、そういったリスクについて正しくお伝えしたうえで、里親になるかどうかを判断していただかなければなりません。


それが、獣医師の責任ですからね。


で、やっぱり中学生さんが連れて来てくれた里親さん候補も、皆さんこのリスクについて聞いた後は音沙汰なし。


そんなもんです。



中学生さんたちが里親さんを見つけられなければ、当院でなんとかするつもりでいましたので、その辺は覚悟の上。


一度手をだしたら、最後まで責任を持たねばなりません。



とりあえず、保護から2か月は中学生さんたちに頑張ってもらい、そこから先は当院でも積極的に里親さんを探す予定でした。



・・・が、あっさりとスタッフの知り合いの方が引き取ってくださることになったので一安心です。




ちなみに、猫白血病やエイズウイルスについては確認済み。


大丈夫でした。



エイズウイルス・白血病ウイルスの感染の有無は血液検査で調べることができるのですが、ウイルスには潜伏期があるので、保護から2か月以上経たないと正確な結果を得ることができません。



それもあって、結果がはっきりするまでの2か月の間は当院としても積極的に動いてなかったわけです。



「かわいそう」で拾うのは簡単。


そのあと責任もって面倒をみることの大変さ、里親さんに一つの命を託すことの責任の重さを今回のことで知っていただければ幸い。