町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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重度歯槽膿漏 ③
2011年12月09日 (金) | 編集 |
さて、歯周病の犬歯を抜いたのはいいのですが・・・






20111206(6).jpg






重度の歯肉炎・歯周炎で周辺の歯肉が壊死してしまっているため、抜いた後を縫い閉じようにも、歯茎の肉自体が存在しません。



20111206(3).jpg
抜歯前の状態
本来なら黄色いラインのところまで歯肉が存在するはず




じゃ、どうするか?



形成外科の技術を使います。



といっても、初歩的なテクニックですが・・・




20111209.jpg



ほっぺたの内側の粘膜を剥離し、抜歯した穴を塞ぐことができるように整形・移動して移植するわけです。



一つ上の写真で、ちょうどガーゼで押さえているあたりの頬粘膜を剥離して移植しています。




こういった処置をしっかりとしておかないと大変なことになります。



先日お話ししたように、犬歯の根っこのすぐ内側は、薄い骨一枚を隔てて鼻の穴になっています。


そこの骨が炎症をおこして壊死してしまうと、鼻の穴と口の中がつながってしまう、「口腔鼻腔ろう」という状態になってしまいます。


これになってしまうと、食べたもの、飲んだものが口から鼻の中に侵入してしまうことになり、慢性的な鼻炎に悩まされることになるのです。


この「口腔鼻腔ろう」は、重度の歯周病が進行した結果として起きることもあります。


今回のワンちゃんも、今回手術をせずにそのまま放置していれば、近い将来そうなっていたかもしれません。