町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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重度歯槽膿漏 ②
2011年12月08日 (木) | 編集 |
さて、歯周病の治療をすることになったワンちゃんですが・・・



今回一番の難敵は・・・



20111206 (2)



この左上の犬歯。



重度の歯槽膿漏で周辺の歯茎も顎の骨も溶けてしまった状態。



ヘドロのように溜まった食べかすを除去すると・・・



20111206(3).jpg


いかにひどい状況かが明らかになります。


黄色い点線部分が本来の歯茎の位置。


重度の歯周病で歯茎の肉や顎の骨が溶けてしまい、歯の根っこがむき出しになっています。


犬歯の部分は大変ひどい状態。



この3本の歯を抜いて、壊死組織を除去し無ければならないのですが、写真で見てわかるように、犬歯は非常に頑丈で根っこの深い歯なので、無理やりに引き抜こうとすると重要な血管を傷つけたり、周辺の骨を痛めてしまいます。


特に、犬歯の根っこのすぐそばには重要な血管がありますし、犬歯の内側は鼻の穴と隔てる非常に薄い骨があります。

無理な力がかかると、大量出血や、鼻の穴を隔てる骨が破損してしまうなど、重大な問題がおこるのです。


そのため、この歯は外科的抜歯をおこないます。



20111206(5).jpg
苦手な方はクリック注意!

周辺の歯茎の肉を切開し、ベロッとめくり上げ、犬歯周辺の歯槽骨(顎の骨)をむき出しにします。


次に、犬歯の歯根周辺の歯槽骨をドリルで削り、可能な限り歯根を露出します。


こうすることで、抜歯の際にかかる物理的な力を軽減し、周辺の血管や骨への負担を軽減します。


そうやって抜いたのがこの状態。



20111206(6).jpg
クリック注意!



こうやってみると、いかに犬歯の歯根が顎の骨深いところまで伸びているかが良くわかると思います。


さて、抜いたはいいけど今度は別の問題。



でっかい大穴をあけたはいいけど、この穴をふさぐために必要な歯茎の肉は、歯周病のためにとっくの昔に壊死して無くなってしまっています。


このままでは、この穴を塞ぐことができなくなってしまいます。



さてどうするか・・・



もちろん、手立ては考えていますよ!


つづく・・・