町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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神経学的検査
2011年11月10日 (木) | 編集 |
前回お話しした「神経学的検査」についてもう少し詳しく・・・


といっても、べつに特殊な事をやっているわけではなくて、まじめに神経疾患を診断しようとしたら、一番基本にやるべき検査です。



20111110 (2)


専用の検査表を「獣医神経病研究会」作成してくれていますので、これに従って検査を進めるだけ。


上の写真は、「脊髄神経」の異常を診断するための検査項目のリスト。


有名なところでは「膝蓋腱反射」ですね。


いわゆる「脚気の検査」。膝のところを叩くと、足がピョコンと跳ねるあれです。


表を見ていただくと、「膝蓋腱反射」の横に「大腿神経」とかL4 L5 L6と記載してあります。


これは、この反射に関わる神経・脊髄を表します。


つまり、「膝蓋腱反射」に異常があれば、「大腿神経」やL4 L5 L6(腰の部分の脊髄神経)に異常があるということが推測されるわけです。



20111110 (3)


こちらは「脳神経」の異常を調べるための項目。


脳からは、12対の脳神経が主に顔面に分布しています。


代表的なのが視神経や顔面神経、三叉神経といったところ。なんとなく耳にしたことがあるのではないでしょうか。



これらの神経が目の動きや、顔面の動き、口や舌の動きなどに関わっています。


ですので、「まぶたに触れた時に瞬きをするかどうか?」「唇をつねった時に反応するか?」「舌の動きは正常か?」ということを一つ一つ確認することで、どの神経に異常が起きているかがわかります。


どの神経に異常があるかが絞り込んだあと、その神経が脳のどの部位から発生しているかを確認すれば、脳のどの位置に異常があるかが推測できるわけです。



20111110 (4)


このように、どの脳神経が、脳のどの位置から出ているかがわかっていますので、これに照らし合わせることで脳の異常部分がわかります。


たとえば、第3脳神経(Ⅲ)である動眼神経に異常があれば、脳幹部と呼ばれる脳の中央部分に異常があるということがわかるわけです。


基本的な検査で、脳神経疾患を診断するうえでは必ずやらなければならない検査なのですが、正しい知識のもとに、正確に神経を刺激し、その反応を判定しなければならないので、多少の経験が必要です。



この検査、地図を片手に「脳」という迷宮を探検するような感覚で、不謹慎な話かもしれませんが、とても好きな検査の一つです。