町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
尿石症の食事療法 ②
2011年11月04日 (金) | 編集 |
昨日は尿石症の一つの事例としてストラバイト尿結晶・尿石についてお話ししました。



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このように、長方形の結晶が特徴てきな尿結晶で、マグネシウムを主成分とする尿結晶。



尿石症には、体質と食生活が大きく関わっており、このストラバイト尿結晶はマグネシウムを多く含む食品を摂りすぎると発症することがあります。



特に注意していただきたいのが「煮干し」。


オヤツ代わりに与えていらっしゃる方も多いのですが、「煮干し」のマグネシウム含有量は魚介類の中でもトップクラス。


実際に、ストラバイト尿結晶のワンちゃんで、オヤツに与えていた「煮干し」を中止しただけで治ってしまった症例もあります。


ストラバイト尿結晶・尿石は昨日もお話ししたように、専用食を与えることで溶かすことができる可能性のある尿石です。


具体的には、マグネシウムやリンなどの栄養素を制限し、尿を弱酸性化することで、ある程度の大きさの尿石でも溶かすことができます。


もちろん100%ではないので、1~2か月継続しても溶解しない場合は手術が必要です。



ストラバイト尿結晶以外に良くみるのが、シュウ酸カルシウム結晶というカルシウム系の尿結晶。



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写真のように、ピラミッドを上から見たような特徴的な形。


この尿石は、一度、尿石化してしまうと食事療法などでは溶かすことができないため、手術での摘出が必須です。


ですので、尿石になる前の尿結晶の段階で予防食などを使用して尿石化を防ぐ必要があります。



注意したい食品はほうれん草。


シュウ酸が多く含まれる食品で、シュウ酸カルシウム結晶の危険性が高まります。



あとは、犬種も重要。



シーズーやビション・フリーゼ、トイプードルなどは、尿石症の多い犬種として知られていますので日ごろから注意が必要です。