町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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尿石症の食事療法
2011年11月03日 (木) | 編集 |
散歩中に何度もおしっこをし、最後の方にはポタポタと血が混ざるということでいらしたワンちゃん。




もう、一年近く前からそのようなことが時々おこるそうです。




頻尿(少量の尿をちょこちょことやる)や血尿は膀胱炎の代表的な症状。



ワンちゃんの膀胱炎では、尿石が関わっていることが多いため、まずはしっかりと尿検査をする必要があります。



20111103 (2)



調べてみると、やはり尿結晶がでています。



ストラバイトと呼ばれるタイプの尿結晶。


主にマグネシウムを主成分とした尿石・尿結晶で、ワンちゃんに最も多いタイプの尿石・尿結晶です。



尿検査で尿結晶が認められたら、次は超音波もしくはレントゲンで膀胱内のチェック。



尿中に認められるのは「尿結晶」といって、非常に小さな結晶の状態。


塩の結晶が水に溶けかけた状態をイメージしていただくと解りやすいかな?



一方、「尿石」は尿結晶が巨大化したもので、塩の結晶に対して「岩塩」をイメージしていだたくと解りやすいと思います。


「尿石」はある程度の大きさがありますので、おしっこ中にはなかなか出てきません。


したがって。超音波検査やレントゲン検査などの画像診断で、膀胱の中を確認し、「尿石」があるかどうかを確認する必要があります。



「尿結晶」だけであれば食事療法で治療できますが、大きな「尿石」が膀胱内に存在する場合は、手術が必要になることもあります。


20111110.jpg


で、超音波検査をしてみると、御覧のように白っぽいモコモコした塊がみっつ。



これが「尿石」です。



幸い、今回出ているストラバイトというタイプの尿結晶・尿石は、食事療法で溶かすことができるタイプ。


手術はせずに、食事療法で経過を見ることになりました。


ただ、ここで注意が必要なのが、尿中に出ている「尿結晶」と膀胱内の「尿石」が同じ性質のものだとは限らないということ。


尿にでてきた尿結晶がストラバイトであることは間違いないのですが、膀胱内の尿石が別の種類であることもあり得るのです。


その場合は、食事療法では効果が無いため、手術をしなければなりません。



うまく尿石が溶けてくれることを期待しつつ、食事療法を続けること3週間。



20111103 (3)



よかった、尿石はほとんど解けたようです。



黒く映っている部分が膀胱内の尿なのですが、とても綺麗な状態です。