町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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帝王切開 ②
2011年10月14日 (金) | 編集 |
さて、緊急で帝王切開になったわけですが・・・




帝王切開。手術そのものは、避妊手術に近い術式ですので、それ程難易度が高いわけではありません。




ただし、重要なポイントが一つ。



それは麻酔の管理と胎児摘出までのスピード。



母体に対しての麻酔管理というのは、よっぽど状態が悪くなっていない限り特に気を使う必要な無いのですが、子宮内の胎児に対しての注意が必要になります。



麻酔薬は胎盤を介して胎児にも影響を及ぼします。



したがって、麻酔の調節は帝王切開後の胎児の蘇生の成否に大きく関わってきます。



今回のように難産で、時間経過が長い場合は、すでに胎児が弱っており、せっかく帝王切開で取り出しても、呼吸が開始することなく亡くなってしまうこともあり得ます。



そのため、麻酔もなるべく胎児への影響が最小限になるように調節。



手術そのものも、麻酔開始から胎児摘出まで最速・最短で進めなければいけません。



目標はメスを入れてから胎児摘出まで10分以内。



手間取れば手間取るほど麻酔が胎児に強く影響し、蘇生の可能性が下がってしまいます。




20111013 (4)



で、手術のものは順調に進みましたが、やはり摘出した胎児の呼吸がすぐに開始しません。



上手くいく時は、お腹から取り出してすぐに鳴き出して呼吸をはじめてくれるのですが、やはり今回は胎児が弱っているようです。


さて、ここから胎児の呼吸を促し、安定化させなければいけません。



ここまでは獣医師の仕事ですが、ここから先の胎児蘇生は看護師の仕事になります。




つづく・・・