町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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ネコの遺伝性腎疾患 ②
2011年10月01日 (土) | 編集 |
さて、ネコちゃんの多発性のう胞腎についての続きですが・・・


20110930.jpg


このように腎臓内に「のう胞」と呼ばれる液体で満たされた袋状構造物が多発する疾患。


遺伝性の疾患で、どちらかの親猫がこの遺伝病を持っていたとすると、子猫の50%に遺伝してしまいます。


つまり、4頭生まれたら、そのうち2頭は多発性のう胞腎を遺伝してしまうということ。


ペルシャ系のネコちゃんに多いことが知られています。(アメリカンショートヘア、スコティッシュフォールドを含む)



この「のう胞」は成長とともに徐々に数と大きさを増していきます。


「のう胞」自体に害はないのですが、問題は、「のう胞」が増えれば増えるほど、大きくなればなるほど正常な腎臓組織が失われてしまうことなのです。


正常な腎臓組織の70%程度が失われると、「腎不全」としての症状が出始めます。


まずは「飲み水の量が多い」、「尿の量が多い」といった症状がはじまり、徐々に食欲不振や体重減少といった症状がでてきます。


腎臓機能は生体が生きていくのには欠かせない機能ですから、これが失われてしまった先には「死」が待ち構えています。


明らかな体調不良がみられた頃には、かなり「腎不全」が進行してしまっており、治療としては手遅れに近いことがあります。


最終的な「のう胞」の数やサイズが小さければ一生大きな問題をおこさずに済むこともありますが、「のう胞」のサイズや数によっては5~7歳頃から「腎不全」の症状が出始め、早ければ10歳にならないうちに「腎不全」によって命を落としてしまいます。


次回、治療法・診断方法につづきます・・・