町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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ネコの遺伝性腎疾患 ①
2011年09月30日 (金) | 編集 |
ネコちゃんの腎臓病の中に、遺伝性のある疾患があります。



「多発性のう胞腎」という病気で、ペルシャ系・アメリカンショートヘア・スコティッシュフォールドなどの種類に多くみられます。


人でもみられる病気で、人間では難病指定されているような病気です。



雑種ネコでもみられ、日本国内では1000頭に1頭くらいの割合でみられるといわれています。






こちらが正常な状態の腎臓。



20110930 (2)



ソラマメ状の形をした臓器です。




多発性のう胞腎のネコちゃんでは、成長とともに腎臓内に液体をためた空洞が徐々に増加していきます。



20110930 (3)



中期ののう胞腎。腎臓の左端に直径9mm程度の空洞ができています。
この画像には写っていませんが、このほかにも直径5~10mm程度ののう胞(空洞)が多数観察されます。



これが、さらに進行すると・・・


20110930.jpg



腎臓全体にのう胞が広がり、正常な腎臓組織が失われてしまいます。


のう胞が増加したことで、腎臓そのものも巨大化しています。



正常なネコちゃんの腎臓はタテ4cm×ヨコ2cm程度なのですが、写真の症例はタテ5.7cm×ヨコ3.3cmと巨大化しています。



ここまでのう胞の数が増えて巨大化すると、正常な腎臓機能も失われ、腎不全に陥ってしまいます。



つづく・・・