町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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ハネムーン期
2011年09月20日 (火) | 編集 |
糖尿病治療の中で、ハネムーン期と呼ばれる段階があります。



糖尿病の治療中は、血糖値の管理が上手くいっているか定期的に血糖値の推移を測定し、治療計画を見直す必要があります。



血糖値変動
糖尿病治療中のネコちゃんの血糖値の推移



ネコちゃんの血糖値の正常値は80~130程度です。


糖尿病治療中は、なるべく正常値に近づけるのが理想ですが、あまり欲張ると逆に低血糖をおこしてしまう危険もあるので、現実的には「100~200くらいに収まればいいかな」というところ。


上の写真は糖尿病治療中のネコちゃんで、昨年の6月に測定した値。


全体的に150以上とやや高めの血糖値ですが、まずまずといったところ。



ところが・・・


20110920.jpg


同じネコちゃんの今月の測定値。



常時400以上と血糖値のコントロールがまったく上手くいっていません。



このネコちゃん、今年の7月頃まではずーっと上手くいっていたのですが、8月ごろから急に血糖値のコントロールが上手くいかなくなってきました。



このように、糖尿病治療の初期は容易に血糖値をコントロールできていたものが、数カ月~数年たって途中から上手くいかなくなることが時々あります


これは、治療初期の段階では、まだ自分自身で血糖値をコントロールする能力が残っていたため、比較的インスリンの投与量が少なくても血糖値が上手くコントロールできるためです。


この時期をハネムーン期といいます。
何も難しく考えなくても、面白いように治療が順調に進む状態。

まさしく、ハネムーン。二人の前にはバラ色の毎日状態。




それが、時間の経過とともに糖尿病が進行し、ネコちゃん本人の血糖値をコントロールする能力がさらに低下していきます。
それによって、徐々に血糖値のコントロールが難しくなっていき、思ったように治療が進まなくなっていきます。



このように、治療のはじめは何の苦労もなく順調に行くのに、途中からだんだんギクシャクしていく様子を人間の結婚生活に例えているわけです。


それにしても、この名前を付けた人は、よっぽど結婚生活に思うところがあったんでしょうね~