町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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背中一面に・・・
2011年09月12日 (月) | 編集 |
背中一面に「ハゲ」ができてしまったというネコちゃん。




20110912.jpg



首から腰にかけて何箇所か毛が抜けてしまっています。




毛をかき分けてみると・・・



20110912 (2)



痒くて自分でひっかいり齧ったりしたのでしょう。



皮膚に削れたような傷跡が残り、周辺の毛が根元から切れてしまっています。



脱毛というよりは切れ毛の状態。



このように背中から腰にかけて痒みが生じ、自分で齧ってしまう症状で一番に疑うのが「ノミアレルギー」。


ワンちゃんでも、ネコちゃんでもノミに刺されてアレルギーをおこすと、写真のように背中から腰にかけて猛烈な痒みを生じ、自分で齧ってしまって皮膚炎をおこすことが一般的。



ただ、今回のネコちゃんは室内飼育でノミの寄生は確認できませんでした。



次に疑うのは、以前もとりあげましたが、ネコちゃんの「好酸球性肉芽腫症候群」。



アレルギー性皮膚炎の一種と考えられている。ネコちゃん特有の皮膚病。



一般的には内股などの皮膚の柔らかい部分に出ることが多く、このように背中一面に出ることはあまり経験が無いのですが・・・



皮膚検査をしてみると、やはり「好酸球」が多数確認されました。



20110805eo.jpg
ピンクの顆粒を持った細胞が「好酸球」。
写真は別の症例。



この「好酸球」が多数確認されるのが「好酸球性肉芽腫症候群」の特徴です。



アレルギー性疾患は完治するということは難しく、人間の花粉症のように、症状を押さえるお薬を使用するしかありません。


春先や秋口など一時期だけの投薬で済む子もいれば、一年中お薬を投与しなければいけないネコちゃんもいます。


今回のネコちゃんは、今年の8月に初めて発症したので、今後どうなるかは様子を見ながらの投薬になります。