町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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中毒の個体差
2011年09月10日 (土) | 編集 |
さて、前回の続き。



人間には平気なものでも、ワンちゃん・ネコちゃんには中毒をおこすものが様々あるというお話をいたしました。



肝臓で化学物質を代謝する能力に種属差があるからなのですが・・・



中毒するかどうかは、個体差も大きく関わりがあります。


一番わかりやすいのが、お酒に強い人と弱い人の違い。


アルコールは化学物質の一種。お酒を飲むと、肝臓で酵素によって代謝されるのですが、この酵素の働きの個人差がお酒に強い人、弱い人の差になって表れるのです。



同様に、どんな薬物に対しても個体差がありますので、同じ化学物質を同じ量摂取しても中毒になりやすい個体と、なりにくい個体があるわけです。





あとは化学物質に対する「感受性」の差というものがあります。


つまり、同じ化学物質を摂取しても、それに対する反応の激しさが個体によって違うというのです。


代表的なのがタマネギ中毒。


人間にとっては代表的な食材ですが、ワンちゃん・ネコちゃんが摂取すると中毒をおこし、血液が溶解する「溶血」という症状が出ます。ネギやニンニクなども同様の中毒をおこします。


このタマネギ中毒は、「感受性」の差によって症状の出方が違うというのです。


たとえば、スプーン一杯の焼肉のタレ(タマネギエキスを含む)で明らかな症状が出る子もいれば、タマネギを1/4欠片ほど食べても全くケロッとしている子もいるということです。


すき焼きの残りのお汁(ネギのエキスが入っていた)で中毒を起こしたなんて話もあります。


人間の食事にはタマネギ・ニンニク・ネギなど目に見えない形で含まれているものが多いですから、思わぬもので中毒を起こす可能性があるので要注意です。


人間と生活を共にするワンちゃん・ネコちゃんは、野生の動物が本来接触しないような様々な化学物質に接触する危険性があります。


人間にとっては安全で身近なものでも油断はできませんし、人間にとっても有害な物質(ペンキ・農薬・洗剤など)は、体の小さなワンちゃん・ネコちゃんにとっては少量でも非常に重い中毒をおこすことがあります。


飼い主様がちょっと気をつけるだけで防げる事故というのはたくさんあります。


ぜひ、日ごろからご注意いただければと思います。