町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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ミントフレーバーの歯磨きグッズ
2011年09月09日 (金) | 編集 |
当院スタッフの村田からの質問だったのですが・・・



「ペットショップで、ネコちゃん用のミントフレーバーの歯磨きグッズが売ってたんですけど、あたえて平気ですか?」


とのこと。


ミントフレーバーの商品は、人間でも歯磨きやお菓子などなどに使われているわけですが・・・


人間でも過剰に摂取すれば吐き気やめまい、痙攣などの症状をおこす可能性があるそうです。

皮膚や目に触れるものでは、皮膚炎や角膜の損傷をおこすこともあるそうな。
日本中毒情報センター


生き物というのは、体内に薬物や毒物を取り込んだ場合、肝臓で解毒して体外へ排泄するという機能をもっています。


この肝臓の機能によって、薬物の効果や、毒物による中毒の危険性がかわってきます。


そして、肝臓の機能は動物によって差があり、人間にとっては無害なもの(むしろ薬になるもの)でもワンちゃんやネコちゃんにとっては致命的な毒物になってしまうことがあるのです。

たとえば人間の風邪薬や頭痛薬にふくまれるイブプロフェンやアセトアミノフェンといった薬品。


テレビのCMでも耳にすることがある薬剤ですが、ワンちゃん・ネコちゃんで中毒をおこす薬品としてはかなり有名。

大学の薬理学の授業で散々聞かされた憶えがあります。

死にいたることもあるので要注意!

私も、過去に留守番中に風邪薬をいたずらして食べてしまったワンちゃんの中毒死を経験したことがあります。


その他いろいろありますが、キシリトールも有名。


人間では歯磨きガムなどで一躍有名になった成分。


ワンちゃん用の歯磨きガムなどにも一時期多く使われていましたが、その後、ワンちゃん・ネコちゃんで中毒をおこす(致命的な肝障害をおこすことも)ことがわかったため、現在では使われなくなっています。


また、最近ではアンチエイジング効果をうたったサプリメントに含まれていたりするαーリポ酸という物質。

人やワンちゃんではその有効性が確認されているそうですが、ネコちゃんでは毒性が強いということがわかっています。


人間用のサプリメント1~2粒程度でも中毒をおこす計算。


このように、動物種によって薬剤に対する反応というのは大きく差がありますので、安易に人間でいいサプリメントだからといってワンちゃん・ネコちゃんにあたえるのは大間違い。


キシリトールの事例のように、実際に商品として売っているものでも安心できないこともあるのです。


ですので、ミントフレーバーにしても問題ないかもしれませんが、かならずしも必要なものではないのだから、与えない方が無難というのが私の考えです。


ところで、中毒の発症には種属差だけでなく、個体差もあります。

それについては次回につづく・・・