町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
外歯ろう(眼窩下膿瘍) 1
2011年08月27日 (土) | 編集 |
以前にもご紹介しましたが、奥歯が重度の歯周病になると、眼窩(がんか)といって、眼球を囲む骨の部分にまで悪影響が及ぶことがあります。
歯槽膿漏と眼窩


今回も、そんな一例。




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ちょうど目の下に位置する奥歯に、重度の歯周病が発生。


内部にたまった膿が目の下から出てきています。


重度の炎症のため、頬骨も、頬の皮膚も壊死してしまった状態。


眼球周辺の骨もダメージを負っている可能性があります。



歯周病というのは、飼い主様の目に触れにくく(お口の中まで詳しく観察する方は少ないため)、皆さん軽く考えがちですが、重度になるとこのような状態にまで進行してしまいます。




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御覧のように、この部分の臼歯(奥歯)には大量の歯石が付着し、歯茎も赤く腫れ、膿が出てきています。



これだけひどい状態でも、このワンちゃんは食事もとり、一見すると元気そう。


決して痛くないわけではないのですが、ワンちゃん・ネコちゃんはお口の痛みは限界まで耐える傾向にあります。


というか、そもそも訴えるすべを持ちませんし、生きていくためには痛くても食べるしかないということでしょう。


そのため、飼い主様もここまでひどいとはなかなか気づきにくく、動物の歯周病は治療が後手後手に回ってしまうのです。


つづく