町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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ひっつき虫
2011年08月25日 (木) | 編集 |
ひっつき虫って子供のころよく見かけましたよね。



草むらで遊んでいると、いつの間にか服にたくさんついてきたりして。



物によっては友達に投げつけて服にくっつけて遊んだりしたもんですが・・・




20110825.jpg



動物の体にくっつくことで、種子を様々な場所に運んでもらうための植物の進化の結果なわけですが・・・



これが動物に危険を及ぼすことがあります。



7月に一度御紹介した足の指の間に皮膚炎をおこしたワンちゃんも、この「ひっつき虫」の犠牲者でした。



20110729rs.jpg


こんな風に、指の間に膿がたまっていた症例。



はじめは一般的な皮膚炎として治療していたのですが、どうもお薬に対する反応がいまいち。



このように、皮膚炎・化膿がなかなかおさまらない場合、皮膚の奥に異物(植物の刺など)が入り込んでいる場合があります。


皮膚の奥まで入り込んでいると、普通に診察しただけでは全くわかりません。



最悪の場合は、メスで皮膚を切り開いて探す必要も出てくるのですが・・・



幸い、今回は治療から2週間以上たったところで膿と一緒に流れ出てきました。


20110823.jpg


イネ科の植物でしょうかね?



かなり先端がとがった稲穂のようなもの。



これが奥まで入り込んでいたようです。



お散歩中に踏んづけてしまい、それを気にして舐めているうちに、どんどんと奥へ押し込んでしまったようです。




今回は足の化膿でしたが、こういったひっつき虫の一種や、草の破片などを吸いこんでしまい、気道や肺に異常を生じる症例も稀にあるようです。



草むらなどに顔をつっこんでフガフガやってるワンちゃんは要注意です。



私も、過去に、くしゃみと鼻水がひどいということで診察したワンちゃんで、鼻から10cmくらいの細長い草がでてきた症例を経験しています。


その症例は鼻先からピロッと草の先端が見えていたので引っ張り出すことができましたが、小さな草の破片などではそうもいかず、全身麻酔をかけての処置など大掛かりになるおそれもあります。

また、肺の奥まで吸い込んだ場合は、肺を傷つけたり、胸の中に膿がたまるなど、命にかかわる可能性もあるので、けっこう馬鹿にできない代物です。