町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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ハジラミ
2011年08月23日 (火) | 編集 |
昨日に引き続きまして、寄生虫疾患です。




こちらも、保護された仔ネコちゃんで見つかった寄生虫。




P1010075 (3)



毛に付着した卵の中にハジラミがみられます。



なんだかエイリアンの卵をほうふつとさせる光景です。




ハジラミはネコちゃんの体表に寄生する寄生虫で、被毛や皮膚のくずを食べて生活しています。



卵を毛に産みつけますので、一見すると毛にたくさんの白いフケが付着しているように見えます。


残念ながら写真をとりそこなってしまったので、その様子はお見せすることができませんが、1mm程度の白いツブツブがたくさん毛にくっついていますのでわかりやすいと思います。


かなりしっかりと毛に付着しているので、手で払ったりシャンプーをしても取れませんので、その場合はハジラミと思って間違いないでしょう。



最終的には顕微鏡で確認します。



ハジラミは、皮膚のカスを食べているだけなので、ネコちゃん自身にあまり症状は出ませんが、大量寄生になると痒みや皮膚炎をおこすこともあるようです。


ちなみに、人間やワンちゃんには感染しません。ハジラミの類は宿主特異性が高く、ネコにはネコのハジラミ、犬には犬のハジラミがしか寄生しません。


また、ノミやダニとは違い、その一生をネコの体表で過ごします。


ノミやダニは幼虫やサナギの姿で草むら等に潜んでいて、時期を見計らって通りがかった動物に寄生します。
そのため、感染が拡大しやすいのですが、ハジラミは宿主の体表から離れては生きていけないため、感染は直接の接触でしか成立しません。



子猫のうちに親猫からうつされたり、仲の良い猫同士でなければ感染は広がりません。



一般的な家庭猫ではまず見かけませんね。



私もかなり久々に見ました。



最後に診たのは8年くらい前でしょうか。


ハジラミは一般的なノミの駆除薬が効きますので、治療もそれ程難しいものではありません。



いずれにせよ、ノラ猫ちゃんなどを保護した際には、ノミやハジラミ、お腹の寄生虫など様々な寄生虫に感染している可能性が高いので、なるべく早めに獣医師の診察を受けておくことが大切です。



今回のネコちゃんも、ノミ・回虫・ハジラミ・ウイルス性鼻炎結膜炎(ヘルペスウィルス)・ウイルス性口内炎(カリシウィルス)と感染症のオンパレードでした。