町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
乳歯抜歯 ①
2011年08月18日 (木) | 編集 |
今までにも何度かとりあげてきましたが、チワワやトイプードルなどの小型犬では乳歯の生え換わりが上手くいかずに、後々の歯並びや歯周病に悪影響を及ぼすことが良くあります。




こちらのチワワちゃんもその一例。



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上顎の状態。
矢印で示した部分が抜け損なった乳歯。



ワンちゃんでは生後4~5カ月ごろから永久歯に生え換わります。


小型犬ではアゴの骨格の小ささなどの問題から、御覧のように乳歯から永久歯への生え換わりが上手くいかず、乳歯が抜け残ってしまうことがよくあります。



こうなると、永久歯の歯並びが崩れてしまいますし、乳歯と永久歯が密集している部分は汚れが溜まりやすく、歯周病になりやすくなってしまいます。



20110818co (2)



今回、特に問題になっているのが下顎の犬歯。
抜け残った乳歯が邪魔になり、永久歯が内側にずれてはえはじめています。


このまま永久歯が伸びきってしまうと、上アゴの歯茎にあたったり、本来接触するはずのない上の犬歯と接触してしまったりと、今後の生活に大きな問題をおこす可能性があります。


早急に邪魔になっている乳歯を抜き、正常な位置に移動できるスペースを作ってあげなければいけません。



とはいえ、乳歯といえども、犬歯は根っこがかなり頑丈で、抜くのがなかなか大変な歯です。


しかも、今回のチワワちゃんは、体重1.3kgの超小型犬。


写真からもわかるとおり、アゴの骨が指先でつまめる程度の大きさしかありません。


このように細いアゴの骨ですから、犬歯を抜く際に不用意に大きな力をかけると、アゴの骨が折れてしまう可能性もあります。


たかが乳歯とはいえ、なかなか神経を使う作業なのであります。



つづく・・・