町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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色素性角膜炎
2011年08月09日 (火) | 編集 |
パグ犬やシーズー犬、フレンチブルドックなどの鼻ペチャ犬種の目を詳しく御覧になったことがおありでしょうか?





20110809.jpg




こんな風に、黒目の部分に茶色く色がついてしまっていることが良くあります。
(目が白く濁って見えるのは光の加減)



これを色素性角膜炎と言います。




慢性的な眼球への刺激が原因。





パグ犬やシーズー犬のような鼻ペチャ犬種は、他の犬種に比べて眼球がギョロッと飛び出していて、目に刺激を受けやすくなっています。



また、鼻の周りの「しわ」のせいで、目頭周辺の体毛が眼球側に傾いていて、それが眼球を常に刺激するようになります。



写真の症例は、右側に鼻があります。その部分の皮膚が「しわ」になって盛り上がり、眼球のほうにせり出しているのがよくわかると思います。




そんなこんなで、日常的に眼球に刺激が加わった結果、慢性的な角膜炎におちいり、最終的には色素が沈着してしまい、ひどい場合は失明してしまいます。



鼻ぺちゃ犬種じゃなくでも、キャバリアやチワワのように目ん玉ギョロギョロ系のワンちゃんでも同様の問題が起きることがあります。



これはもう、生まれ持った顔面の構造が問題になるものなので、予防的に目薬を使用し、悪化を少しでも防ぐくらいしか手立てがありません。



こういったリスクのある犬種を販売する場合は、ペットショップなどでしっかりと説明すべきだと思うのですが、なかなかそういったお店は少ないようです。



なので、こういったことを我々獣医師がしっかりと皆さまにお伝えしていくことが大切ですね。



鼻ペチャのワンちゃん、毛の長いワンちゃん、足の短いワンちゃん、それぞれにかわいらしい特徴がありますが、そのほとんどが人間の勝手都合で品種改良された結果。



かわいい部分だけを伝えるのではなく、それによる弊害というものを、しっかりと「伝える」ことが我々獣医師も含めてペット業界の人間の責任だと思います。


同時に、飼い主様にも、かわいい面だけではなく、こういった問題にも興味を持ち、情報を得るように心掛けていただきたいと思うのです。