町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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緑内障
2011年06月21日 (火) | 編集 |
さて、ある日、突然に目が充血して白くなってしまったワンちゃん。



20110617yt.jpg


「目が白くなった」と聞くと、「白内障」を思い浮かべる方が多いと思いますが・・・


このワンちゃんの目が白いのは、「角膜浮腫」によるもの。


昨日もお話ししましたが、この「角膜浮腫」は目の外傷や炎症などの障害に伴って発生するのですが・・・


このワンちゃんの場合は「緑内障」が原因で「角膜浮腫」をおこしていました。



したがって、治療すべきは「角膜浮腫」ではなくて、大元の原因である「緑内障」です。



「緑内障」って目が緑になるんじゃないの?


と、思うかもしれません。


「緑内障」の進行過程の中で、そのように見える場合もありますが、実際には「緑内障」の特徴としては、写真のような重度の充血と目の痛み、角膜浮腫があげられます。



「緑内障」とはどういう病気か?


眼球の中には、「房水」という水分が循環しており、その「房水」が眼球内に満たされていることで、眼球の形が保たれています。
ようは、眼球は中に液体をためた水風船のような状態。


「房水」は、常に新しいものが産生され、古いものは排泄されて循環しているのですが、排泄が上手くいかなくなって、内部に液体がパンパンにたまった状態が「緑内障」。


内部の圧力が高まる=「眼圧が高い」という状態になります。



「眼圧」が高くなると、「網膜」や「視神経」、「角膜」に圧迫が加わります。



「角膜」に圧迫が加わると、「角膜」の透明性が維持できなくなり「角膜浮腫」になります。



「網膜」や「視神経」に圧迫が加わると、最悪の場合は「失明」します。



「高眼圧」の状態が48時間以上続くと「失明」しまうといわれています。



ですので、「緑内障」で重要なのは、早期診断と早期治療。



「緑内障」の治療は、いかに素早く「眼圧」を下げるかがカギになります。



色々と方法はありますが、基本的には目薬を数種類組み合わせて治療します。



写真のワンちゃんは、残念ながらすでに発症から48時間経過した状態でしたので、「失明」の可能性が高い状態です。


「緑内障」は遺伝が関わっているケースもあり、柴犬やコッカースパニエルなどは特に危険性の高い犬種ですので注意が必要です。



この病気、はじまりは「ちょっと充血してるかな?」「ちょっと目をシバシバさせて痛そうにしているかな?」なんて様子を見ているうちに、どんどんと悪くなってしまうこともあります。


目はデリケートな組織で、障害がひどい場合は「失明」という最悪のケースにおちいることも多いため、異常を感じた際には、早め早めにご相談いただくことをお勧めいたします。