町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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手に咬みついて来て困る ②
2011年06月04日 (土) | 編集 |
さて、昨日の続き・・・


子犬が手に咬みついてきて困るというしつけ上のお悩み。


昨日もお話ししたように、基本的には飼い主様が「手に咬みつく行動」を助長していることがほとんどです。


「手に咬みつく行動」を防ぐには、

① そもそも手であやして遊ばないこと

② 咬みつく力を抑制する事を学ばせること

が重要になります。


① そもそも手であやして遊ばないこと

これが最も重要です。

「手に咬みついて困る」とおっしゃる方のほとんどが、日常的に手を子犬ちゃんの前でヒラヒラと動かして遊ぶ遊びをやっていらっしゃいます。

子犬にとっては手に咬みついて遊ぶことが習慣になっているのです。

それを、ある日突然、咬む力が強くなったからやめさせたいと思ってもなかなか上手くいきません。

ですので、そもそも手を使って遊ばないこと。

ただし、子犬にとっては、兄弟犬や人間の手に飛びついたり、咬みついたりするプロレスごっこは重要な遊びです。

子犬を数匹一緒に育てていれば問題ありませんが、そうでなければボールやロープのオモチャなど咬みついて遊ぶオモチャを用意しておく必要があります。
(このオモチャの選び方にも重要なポイントがありますが、それについてはまたいずれ)




② 咬みつく力を抑制することを学ばせること

昨日も書きましたが、子犬は兄弟同士で取っ組み合いのプロレスごっこをする中で、お互いどれだけの力で咬むと相手を傷つけてしまうのかということを自然に学びとります。

強く咬みすぎると、相手が怒って本気のケンカになるかもしれません。もしくは、嫌がった相手が遠ざかってしまい遊びが中断してしまうかもしれません。

そんな経験を繰り返す中で、子犬は「咬む力を抑制すること」を学ぶのです。

本来ならば兄弟同士が遊びの中で学ぶことを、飼い主様がしつけの中で学ばせなければなりません。



方法はいろいろありますが・・・

現在、一般的に推奨されているのが・・・


遊びの中で、子犬が興奮して咬みついてきた時には、「痛い!」と声をあげて、遊びを中断してその場から立ち去ります。

または、飼い主様の気をひこうとして「あまがみ」をするような場合は、一切相手にせず(目も合わせず、声も出さずに)無視し、その場から立ち去ることです。

こういったことを繰り返すことで、「咬みついたら、遊びが中断されたり、無視されたり何もいいことがない」といこと学ばせます。


よく、咬みついてきたら「子犬の鼻をつかんで強く叱る」方法が良いとおっしゃる方もいらっしゃいます。

その方法も間違いではないのですが、子犬が悪いことをしてから、叱るまでのタイミングが素早くなければ効果が出ません。

適切なタイミングで叱ることができなければ、子犬にとってはなぜ叱られているかがわからず、ただ人間に対しての恐怖心だけが残ってしまう場合があります。


ですので、よっぽど犬の扱いに慣れていらっしゃる方でなければ勧められない方法です。



いつもセミナーの時にお話しするのですが、「犬のしつけ」というのは子犬が家にきたその瞬間から始まります。


子犬のしつけにとって、一番重要な時期は生後5カ月までの間といわれています。

子犬の成長は非常に早く、1年で成犬に成長します。

人間で考えていただければわかりやすいと思いますが、人間の基本的な「しつけ」や「人格形成」は小学校や中学校に入る前にある程度できていますよね?

人間では6~12年の時間をかけて、そこまで成長します。

そして、子犬にとっては生後5~6か月が人間でいう小学生~中学生くらいの成長段階なのです。


人間で、中学校入るまでわがままし放題に育って、社会のルールを学ぶ機会の無かった子供が、中学校に行って上手く適応できるでしょうか?

そんな子を、中学校に入ってから団体生活がおくれるように教育するのにはかなりの困難をともなうのではないでしょうか?


ワンちゃんも一緒です。


衝動的に子犬を買ってきて、はじめは「かわいい!かわいい!」の毎日。
その後、数カ月たってから「無駄吠え」や「咬みつき」に困って、「まずい、しつけしなきゃ」と思っても遅いのです。


子犬を飼うためには、「子犬が家に来てから」もしくは「しつけに困ってから」しつけの勉強をしたのでは遅いのです。


「子犬を飼う前に」十分なしつけについての知識を身につけておくことが、ワンちゃんとの楽しい生活を送る上でもっとも重要なポイントになるのです。