町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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手に咬みついて来て困る①
2011年06月03日 (金) | 編集 |
当院では「動物をこれから飼おうと思っていらっしゃる方」もしくは、「飼い始めて1~2か月の方」を対象にした無料相談セミナーを毎月開催しております


次回は6月26日(日)に開催予定。詳しくはホームページをご覧ください。



で、このセミナーで皆さまからよく御相談をいただくのが・・・
「ワンちゃんが手に咬みついて来て困る
というお悩み。


生後数か月のワンちゃんが、遊びの一環として飼い主様の手に咬みついて来て、興奮してくると咬む力が強くなって痛くて困るとのお悩みが多いのですが・・・



さてさて・・・


これはワンちゃんが悪いのでしょうか


興奮しやすい性格のワンちゃんなのでしょうか


凶暴な性格のワンちゃんなのでしょうか


ある程度は、そのワンちゃんのもともとの気質が関わっていますが、実際にはこの問題の原因は飼い主様にあることがほとんどです。



成長期のワンちゃんは、通常は兄弟犬と一緒に過ごすなかで、お互い取っ組み合いをして咬んだり・咬まれたりのプロレスごっこみたいなことをよくおこないます。

そういった遊びを通じて、運動能力を発達させ、将来、自立した時に獲物を自力でとらえる能力を身につけるのです

また、遊びの中で、お互い咬みつきあうことで、「どこまで強く咬んでも大丈夫か?」という力加減を学ぶことになります。


ある程度以上強く相手を咬んでしまうと、相手はキャインとないて嫌がって離れて行ってしまいます。
もしくは、自分が咬まれて痛い思いをすることもあります。


そうすると、「ここまで強く咬んだら相手が嫌がるんだ」ということを学び、「咬む力の抑制」を学ぶことになります。

こういった、遊びを通じた学習というのは幼少期のワンちゃんの成長には非常に重要になるのですが・・・




大抵の子犬は、生後2カ月程度で母犬や兄弟犬から離され、飼い主となる方の御家庭に引き取られます。

そこでは、一緒になって取っ組み合いをする子犬がいないことがほとんどですから、当然、遊び相手は飼い主様になります。

目の前でひらひらと動く手のひらは恰好の遊び相手になります。

はじめのうちは、咬む力が強くないので飼い主様も好きなように手を咬ませていたり、さらに興奮させるように激しく手を動かして遊んだりします。



そんな日々が1~2か月続くと、徐々にワンちゃんの咬む力も強くなってきて・・・

「手に咬みついて来て困る

となるわけです。



これを、ワンちゃんの立場から考えてみると・・・


ある日突然、母犬や兄弟犬と引き離されて見知らぬお家で独りぼっちに・・・


一緒に楽しく遊ぶ兄弟は周りにいない・・・


でも、目の前には何だか楽しそうにひらひら動く手のひらが・・・


「エイッ」と飛びついてみると飼い主さんが「かわいい~」と大喜び

さらに手を動かして遊びを誘ってくる。

そうか!こうやって手のひらに咬みついて遊ぶのは楽しいことなんだ!

激しく飛びついたり、咬みついたりすればするほど皆大騒ぎで楽しそう!

ボク(アタシ)もとっても楽し~!


で・・・1~2か月して咬む力が強くなってきた途端に・・・


「この子、手に咬みついて来て困るんです!咬む力が強くて痛いんです!興奮し出すと手に負えないんです!」なんて言われてしまう。


それまで、さんざん手で遊ぶのをあおっておいて、ある日、然都合が悪くなると凶暴犬扱いです。


これじゃあワンちゃんはたまったもんじゃありません。


この問題には二つポイントがあります。


まず、そもそも手を咬まれていやなら「手で遊ばせない」こと


次に、もっと早い段階で「咬みつきの強さを抑制させるしつけ」をおこなわなければならないということ


ちょっと長くなってしまったので、明日に続きます・・・