町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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急な吐き気
2011年06月02日 (木) | 編集 |
ここのところ、わんにゃんドックや里親・迷子ネコなどの話題が続いていたので・・・


今日は「吐き気」の話題です。


5月はなんだか「原因不明の急性胃炎」が続いた1カ月でした。



20110531st.jpg
胃炎をおこした症例の超音波画像。
正常であれば4~5mm程度である胃壁が8mm前後と肥厚し、運動性も低下した状態。
見た目にも固く縮んだように見えます。



20110531st 2
同症例の治療後の超音波画像。
胃壁が5mmと正常に戻り、運動性も改善。



「急性胃炎」
ワンちゃんに多くみられる消化器症状で、「急性の嘔吐」が特徴です。



原因は様々。



腐った食物の摂取、異物、有毒植物、薬剤に対する胃炎などなど・・・



ワンちゃんは、あまり食物を選り好みせずに食べてしまう食習慣があります。



そのため、散歩中に落ちていたものをパクッと食べちゃったり、生ごみをあさって食べてしまったりといった事故が絶えません。



観葉植物やお花でも、胃炎をおこす成分を含んでいるものは多いので注意が必要です。




5月に続いた胃炎の症例のワンちゃんは、どの子も原因がはっきりしませんでした。



特に散歩中に拾い食いした様子も、自宅で生ゴミをあさった形跡もないとのこと・・・



こうなると、大抵は迷宮入りです。



飼い主様が見ていないところで何かあったか、何かしらのウイルスや細菌によるものか??




症状の程度は様々で、1~2回吐いただけでケロッとしている子もいれば、2~3日のあいだ吐き気が続く子もいます。




身体検査や、必要に応じて超音波検査やレントゲンをおこなって診断し、まずは点滴や胃薬の投与などで様子を見ます。



単純な胃炎であれば2~3日ですっかり症状は治まるはずですが、「2~3日経っても吐き気が改善しない」もしくは「2~3日のうちにどんどん悪化する」といった場合は、何か別の大きな問題が隠れている可能性があるので詳しい検査が必要です。



胃炎以外に考えられる疾患としては、「急性膵炎」「異物による閉塞」「パルボウィルス感染」などなど・・・




どれも、場合によっては命を落としかねない疾患です。




ところで、自宅で急な吐き気があった場合の対処法・・・



2~3回の軽い吐き気で、元気がある状態なら、半日程度食事をぬいて胃を休めます。


その後、特に吐き気が続く様子が無ければ、少量のふやかしたドッグフードや缶詰フードなどを与えて様子を見ます。


軽い胃炎であれば、それで十分。


その後、2~3日は食事をふやかして、いつもの7割量くらいとセーブしてあたえて様子を見ていただければ大丈夫。




ただし、翌日も吐き気が続いたり、5~6回以上も吐くようでしたら、点滴や胃薬の投与が必要になるのでご来院いただく方が良いです。


または、2~3回の軽い吐き気でも、それが月に何度か繰り返されるような場合も注意が必要です。



いずれにせよ、言葉がしゃべれないワンちゃん・ネコちゃん。


見た目以上に症状が深刻な場合もありますから、基本的には病院に御相談いただいたほうが安心です。