町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
乳歯遺残
2011年04月11日 (月) | 編集 |
計画停電が実施されなくなり、病院の手術や検査業務も通常通りにこなせるようになってきました。


先週末に処置した症例です。



乳歯遺残の症例です。



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写真の症例は、下顎の前歯の乳歯が3本残っています。



ワンちゃんの歯は、生後2か月ほどで乳歯が生えそろいます。
その後、生後8カ月前後までに乳歯から永久歯へと生え換わります。


その際に、生え換わりが上手くいかずに乳歯が残るのが乳歯遺残。
今までも何度か取り上げてきましたが、チワワやヨークシャーテリア、トイプードルなどの小型犬に多くみられます。



乳歯遺残の一番の問題は、抜け残ってしまった乳歯と永久歯の隙間などに食事の「食べかす」などが溜まりやすくなり、歯周病を引き起こしやすくなること。

また、乳歯が残ることで、全体の歯並びも崩れてしまいます。


このワンちゃんは、4月に1歳になったばかりだったのですが、乳歯遺残の他にも、歯石がだいぶ溜まってきていたので、乳歯抜歯に合わせて歯石のクリーニングをおこないました。


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処置前


特に奥歯に多く付着しています。


超音波スケーラーで歯石を除去した後は、研磨剤で歯の表面をツルツルに磨きあげます。


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処置後



ワンちゃん・ネコちゃんの歯科処置のタイミングはなかなか難しいものがあります。

人間と違い、基本的には全身麻酔下での処置となりますので、ワンちゃん・ネコちゃんにとっても、飼い主様のお財布にとっても、どうしても負担が大きくなりがちです。








ただし、こんな状態になってからでは遅いので

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なるべく、御自宅での歯磨きを習慣化していただくことと、数年に一度の歯石クリーニングをご検討いただければと思います。